6月4~5日、東京へ不妊カウンセリング学会の養成講座に行って来ました。昨年不妊カウンセラーの認定を受けましたが、専門的で貴重なお話が受講出来るので参加しています。全国から医師・看護師など、500人以上の生殖医療に携わっている人たちが集まりました。
今回、名古屋市立大の杉浦先生による「習慣性流産」や「セックスレス」の言葉を生んだあべメンタルクリニックの安部輝夫先生など第一人者のお話から、胚培養師さんのお話、認知行動医療、児童福祉…など盛りだくさんの内容。
「習慣性流産」は流産を3度以上繰り返す場合を指します。初期流産の原因のほとんどが胎児側の染色体異常ですが、その他子宮奇形や内分泌異常(多嚢胞性卵巣(PCOS)・甲状腺・血糖値など)、抗リン脂質抗体、夫婦染色体異常など原因は様々です。
PCOSは内分泌の異常がありますが、メトフォルミンが有効だと言われています。「夫婦の染色体異常があっても、流産はしやすいが妊娠を繰り返すことでそうでもなくなってくる。いい卵に当たればうまくいき、流産を繰り返す人の85%が最終的に無事に出産までたどり着きます!」と、先生の臨床経験を交えた力強い言葉が印象的でした。
胚培養師さんのお話では、「卵子がたくさん採卵された場合には、数個を1つのシャーレで培養すると、1個ずつ独立で培養した時よりお互い良い環境を与えて培養確率が良い」野菜作りを妊娠に見立て、「おいしい野菜を作るには、いい種(精子と卵子)をいい土壌(子宮や母体の体調)が必要ですよね。」という面白いお話も聞けました。
漢方で「妊娠しやすい身体づくり」初めてみませんか?
不妊カウンセラー 夏苅 竜子