長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

中国漢方による『周期調節法』での子宝相談! 不妊症や治療にお悩みの方へのお役立ち情報と薬局の情報をupしていきます。

龍虎堂薬局のご紹介

長崎県、長与町の漢方薬局です。開局は1978年、今年で36年目になります。 イスクラ産業の「不妊症専門講座(周期調節法)エキスパートコース」を受講。 年に一度、中国での研修や「お茶の間講座」・「スクーリング」などで中医師・中医学講師の先生方に師事し、不妊症や不育症の学習に研鑽を重ねています。 長崎の薬局で唯一、日本不妊カウンセリング学会の認定不妊カウンセラーがおります。不妊症でお悩みの方、結婚予定の方… 一人で、カップルで悩まずにご相談下さいね。 (ご相談はご予約制です。前もってご連絡下さい。) お店のHPへはブックマークからどうぞ。facebookもやってます♪(*^-^*)

2010年 南京不妊症研修旅行報告

2011年02月05日 | 勉強してきました
 10月10~15日まで、毎年恒例の中国・不妊症研修へ。
今年は2年ぶりに南京中医薬大学附属病院での研修でした。

 周期調節法を確立された不妊症の大家・夏桂成先生は、御年80才。
ご高齢のため診察は今年で最後とのことで、先生の言葉を一言一句聞き逃さぬように臨床に、講義に耳を傾けました。

 生理の日数を3日・5日・7日タイプに分類。排卵期特有の透明なオリモノも同じ日数続くとして、そのリズムを基準に考える「3・5・7律」を考案された夏先生。
3日の人は太陽経(頭痛や関節)に、5日の人は陽明経(胃腸)に、7日の人は少陽経(肝胆)にトラブルを起こしやすいので、薬を考える時には注意が必要。
 イライラや夜更かし、睡眠時間が短い・眠りが浅い・多夢などは「心火」=頭部に熱を持っているのが原因で、その「心火」の熱が腎(生殖器系)を損ない、卵胞の発育を阻害すると考えます。

 赤ちゃんを望みながらもなかなか授からない人は、周囲の何気ない言葉やプレッシャーに傷ついたり、身近な人の妊娠で心が焦ったり…。かえって質の良い卵が出来なくなります。「いい卵胞をつくるためには『心の安定』を図ること。10時までには寝ること。」を強調されていました。

 南京研修は6度目ですが、夏先生も毎日の臨床の中から試行錯誤し、毎回周期調節法が進化していることに驚かされます。
 午後からは今回初参加された不妊症カウンセリング学会の前理事長で私たちの顧問である聖路加国際病院産婦人科前部長・佐藤孝道先生の「着床障害と習慣性流産」と題した講演がありました。
 南京中医薬大学の医学生が多数聴講に訪れ、西洋医学と中医学の交流を持ちました。


第84回「正直、驚き!!ι(◎д◎)ノヾ 」の妊娠

2011年02月05日 | こうのとりがやってきた~店頭の症例から~
25歳、結婚5年の方。
初潮から月経が年に3~4回しかなく、稀発月経で以前より婦人科に通院。
1年半前からは専門病院に通って人工授精6回の後に体外受精を3回し、妊娠するも5週で流産。「あと2つ凍結卵があるので、戻す前に身体を作りたい」と去年の7月に来店されました。

やせ型で疲れやすく、だるい、貧血、立ちくらみ。夏でも腹巻き&フリースの膝掛けを使うほどの極度の冷え症イライラ、憂鬱、怒りっぽい。生理痛がひどく、子宮内膜が薄い。肩こりもある…と気血の不足と巡りが悪い状態が見受けられました。
また、「ほてりがひどい」と基礎体温を拝見するとかなり体温が高く、ホルモン治療による影響が残っていました。
 まずは、「身体を元気に戻しましょう!」ということで、活血を中心にして身体の熱を冷ますお薬を3週間服用頂きました。

次の来店時には、高かった体温も下がりほてりも消滅。「自然に生理が始まった!」と喜んで頂きました。
2周期目からは長期戦を覚悟して、子宮と卵巣を元気する補腎薬も一緒に飲んで頂くと、1ヶ月後には順調に生理が来ました。
毎月生理が来るなんてびっくり!!」と驚いていると、なんとその周期の排卵でまさかの自然妊娠!

「体外受精じゃないと無理だと言われていたのに。正直、今までの治療は何だったんだと思うほどに驚きι(◎д◎)ノヾです。」というメールが。
ご本人も私も、ただただ驚くばかりのスピード妊娠でした。
妊娠後もつわりで苦しみながらも赤ちゃんを守る「安胎」のお薬を続け、現在14週。妊娠後は全く問題なく至って順調なご様子です。

ながさきプレス 2011年1月号 掲載