毎年好評のセミナーを今年も開催しました。今回は、長年不妊治療の最前線に
おられた佐藤孝道先生と、漢方のスペシャリスト、陳志清先生を講師にお迎えしました。
佐藤先生からは妊娠成立の条件と不妊原因、
妊娠力をupする10の提案、医学的なアプローチ法のお話がありました。
自分で出来る事としては、
●適正な体重の維持(肥満・痩せどちらも×)
●葉酸の摂取
●禁煙と飲酒量の抑制(男女共)など…
「
不妊カップルは総じて夫婦生活が少ないのが特徴。
排卵日を推測してタイミングを
取るよりも、規則的な月経があるなら月経終了とともに頻回に性交渉をすると妊娠する
可能性を最大限にできる。
排卵の2日前が妊娠率が一番高い。タイミングを狙うよりも、
回数を多くもつことが有利だ。」と仰っていました。
陳先生は、
不妊治療の成績に影響を与える主な素因として「
医師の技量・胚培養技術・
個人の妊娠力」の3つをあげ、「妊娠ラインを超えるにはそれぞれが高くなければならない。
治療をしている人もしていない人も、体質改善し、個人の妊娠力を高めることが大切。
病院治療と漢方の併用は大変有効。ホルモン剤の副作用を軽減して心身の安定を保つためにも、併用を勧めます。」とのこと。
最後の質問コーナーでは、日頃の悩みや不安などからか会場からたくさんの質問が出ました。
予定終了時刻を大幅にオーバーしつつも、お二人の先生が一つ一つ丁寧に答えて下さいました。
詳細は
「妊娠力を高める!」ホームページをご覧下さい!
日本不妊カウンセリング学会認定
不妊カウンセラー 夏苅竜子
ながさきプレス2011年9月号掲載