昨日は福岡へ出向き、臨床応用講座で勉強してきました。
韓小霞先生の講義は、基本レジメ無し。先生の手元の資料と、受講者から寄せられた店頭の症例をみんなで考えて話が進んでいく…といった“即興的”な勉強会でもあります。
今回の店頭症例は「思春期の心と身体の不調」や「めまい」が中心でした。
人の脳は10代までに側頭葉や扁桃体が、前頭葉は25才までかかって発達するそうです。
特に思春期は自律神経が乱れやすく、さらに第二次性徴により性ホルモンも動き出すために心身ともに不調が出やすい時期なのです。
「子供だし、出来れば抗不安剤や安定剤は飲ませたくない」と薬局に相談に見えるかたも少なくありません。
韓先生は自律神経失調などを得意とされています。先生は一つ一つの症例に対して丁寧に説明して下さりながら「まだ、脳が発達中の段階なので、西洋薬は飲まないに越したことはない。漢方が助けになります!」と自信を持って仰っていました。
そのほか、発達障害や強迫性障害、後天性の無毛症(自己免疫性疾患)、産後爪が無くなってしまった症例、突発性難聴、自律神経失調、脳脊椎液減少症などの症例検討をおこないました。
外に印象的だったのが「脳脊椎液減少症」の症例。
髄液の漏れを止める「ブラッドパッチ」治療が一部で行われているものの、効果がない患者さんも多いといわれています。
手術をせず、漢方を1ヶ月~半年服用し良くなったそうです。
私も店頭の症例を1つ相談に載って頂き、皆さんでディスカッションしました。
思春期の心身の不調で、その子の一生を左右してしまうこともあります。
(本当はそんなこともないのですが、学校に行けない、体調不良、受験…など悩みの真っ只中ではそのことに固執してしまうこともありますよね。)
親子の支えとなり、サポートできると良いな…と思いながら帰路につきました。
大変勉強になりました!