長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

中国漢方による『周期調節法』での子宝相談! 不妊症や治療にお悩みの方へのお役立ち情報と薬局の情報をupしていきます。

龍虎堂薬局のご紹介

長崎県、長与町の漢方薬局です。開局は1978年、今年で36年目になります。 イスクラ産業の「不妊症専門講座(周期調節法)エキスパートコース」を受講。 年に一度、中国での研修や「お茶の間講座」・「スクーリング」などで中医師・中医学講師の先生方に師事し、不妊症や不育症の学習に研鑽を重ねています。 長崎の薬局で唯一、日本不妊カウンセリング学会の認定不妊カウンセラーがおります。不妊症でお悩みの方、結婚予定の方… 一人で、カップルで悩まずにご相談下さいね。 (ご相談はご予約制です。前もってご連絡下さい。) お店のHPへはブックマークからどうぞ。facebookもやってます♪(*^-^*)

基礎体温 1「生理周期と基礎体温」

2014年12月27日 | ながさきプレス「漢方のチカラ」
基礎体温は自分のカラダを知る“通知表”のようなもの。
体調管理や妊活に役立てましょう!

基礎体温とは…
 基礎体温とは6時間程度の睡眠の後、目覚めた直後(起き上がる前)に測った舌下体温のこと。
生理周期に応じてホルモンの変化があり、それによって上がったり下がったり…
規則的なリズムが見られます。

基礎体温からホルモンの状態や排卵の有無、ストレスや体調など様々なことが読み取れます。
基礎体温表は自分のカラダのことを示す“通知表”のようなもの。
妊娠希望の有無に限らず、ぜひ一度つけてみましょう!


☆生理期(5~7日)~お掃除期~
妊娠しなければ、不要になった子宮内膜は剥がれ落ちます。それが生理です。出血がきれいに止まるまでの理想は5~7日間。●3日程度で終わる ●8日以上ダラダラ続く ●生理になっても体温が下がらない人 は要注意!経血をしっかりと排泄させるためにはタンポンは使わない方が良いでしょう。使わないと心配なほど出血が多い方、生理痛や塊、頭痛、立ちくらみなど不調がある方は改善が必要です。消耗する時期ですから、無理は禁物。身体と胃腸を冷やさないようにしましょう!

☆低温期(7日前後)~卵の成長期~
卵胞からは卵胞ホルモンが分泌され、子宮内膜を厚くします。卵胞ホルモンはお肌や精神安定にもプラスに働き、心身ともに一番調子の良い時期でもあります。日数は短すぎず長すぎず、7日前後。体温は36.2~36.4℃前半で安定しているのが理想です。●上下動が激しい ●全体的に高め(36.5℃後半~) ●周期10日目前後で排卵してしまう  場合は元気な卵子が育っていない心配あり!4つの周期の中で一番大切な時期。十分な栄養と休息・睡眠を取りましょう。

☆排卵期(1~3日)~とびだせ卵!~
卵胞が成熟し準備が整うと、脳から排卵命令が出されます。元気な卵なら卵白に似たおりものが数日見られ、排卵とともに一気に体温が上昇します。ここできちんと排卵できるか?がポイント。●体温が階段状に上がる ●ずっと低温期が続く 場合は排卵トラブルがあると考えます。妊娠を希望しなくても、「毎週期きちんと排卵すること」は女性として大切なことなのです。

☆高温期(12~14日)~受精卵が着床!~
排卵後、黄体ホルモンが分泌され体温が上がります。理想は36.7~36.8℃前後。子宮内膜を更に厚く、ふわふわにして受精卵の着床を待ちます。イライラや胸脹、肌トラブル、過食、便秘などの月経前緊張症候群(PMS)も黄体ホルモンの仕業。●低温期との体温差がない ●高温期が10日以下 ●途中で凹む ●後半下がってしまう のは十分に黄体ホルモンが充実していない=元気な卵子ができていない証拠です。非妊娠時に体温が37℃近くあるのも良くありません。高温期がない場合は無排卵が疑われます。自力で排卵できるよう体質改善をオススメします。

~次回は「気になる基礎体温」をタイプ別に解説します!

日本不妊カウンセリング学会
認定不妊カウンセラー
夏苅竜子

「ながさきプレス」2014年12月号 掲載

年末年始の営業について

2014年12月19日 | お知らせ
寒い毎日が続きますね。。。インフルエンザも早くも流行の兆しを見せています。
早いもので、今年も残すところあと半月となりました。
年末・年始の営業についてのお知らせです。

年内は12/29(月)まで、年明けは1/6(火)から営業させて頂きます。
緊急の場合はお電話(095-883-4300)を頂ければ対応致しますので、ご連絡下さい。

12/29(月) 年内最終営業 9:30~19:00 (定休日ですが営業します)
 
12/30(火)~1/3(土) 年末年始のお休み
 1/4(日)1/5(月) 定休日
 
1/6(火) 年明け最初の営業 9:30~19:00


年内は29日まで営業しています。
帰省のこの時期しか帰ってこない方や、いつも忙しくて「休みじゃないと行けない」という方どうぞお越し下さい。

漢方相談をご希望の場合は、予約の上ご来店くださいませ。
龍虎堂薬局 Tel:095-883-4300

Facebookページ↓が出来ました!

お知らせなど主にはfacebookページで発信しています。
どなたでも見ることが出来ますので、ぜひ遊びに来て下さいね♪

感染症の時代再び~12月の勉強会より

2014年12月18日 | 勉強してきました
2014年12月7日、中医学講師・菅沼栄先生をお招きして12月の長崎中医薬研究会定例勉強会が行われました。スタッフ4人で受講してきました。
「温病(うんびょう)」についての講義です。
菅沼 栄先生

「温病」とは熱病のこと。なかでも細菌・ウイルスによる伝染性感染症は「温疫」といいます。
近年は新しい感染症が次々発生し、一度は撲滅したと思われていた結核なども復活してきています。近代まで、人類は様々な感染症に襲われてきました。古代から恐れられてきた天然痘…中世に猛威を奮ったペスト…チフス…インフルエンザ…マラリア…。いずれもある地域での発生から瞬く間に流行し、多くの命を奪いました。ワクチンと抗生物質の発明によって感染症は克服されたと思われてきましたが、20世紀末から新型の感染症が急増。更に耐性を持つ細菌やウイルスが生まれ、治療薬の開発が追い付かない状態です。

西洋医学は原因となる微生物を特定することから治療が始まりますが、中医学はあらわれている症状から病気の「質」をまず判断し、炎症の起きている「部位」を特定することで「証」を決め、治療法を選択します。「証」は4つあり、

「衛分証」…上気道の炎症
「気分証」…肺・胃腸・肝胆の炎症
「営分証」…神経系の病変と血液の損耗
「血分証」…出血、意識障害

いずれも熱の症状なので、薬は冷ます性質のものが中心になります。「証」ごとに病症は細かく分類され、それぞれに適切な薬をピンポイントに用いるため、重篤な症状にもきわめて有効です。
中医学の面白いところは、重病だからといって特別な薬を使うわけではないということ。たとえば家庭の常備薬としておすすめしている「天津感冒片」「板藍根」、アトピーの方ならお馴染みの「清営顆粒」、お血が強く便秘の方によく用いる「桃核承気湯」など、日頃から身近な薬が死に至る病を癒します。

新たな感染症の時代に私たちが身を守るには、西洋医学一辺倒ではなくより柔軟な思考と対処が必要といえるでしょう。

スタッフ:春田 有紀子





アトピーと月経

2014年12月10日 | 勉強してきました
11月30日、埼玉県川越市から「ウエマツ薬局」の植松光子先生をお迎えして長崎中医薬研究会の定例勉強会が行われ、スタッフ3人で受講してきました。
植松先生は『アトピーは中医学と薬膳で治す』(二見書房)などの著書もあるこの道の草分けにして、漢方相談30年以上の大ベテラン。
女性の月経とアトピーの関わりに注目され、食養生やスキンケアを含めたトータルケアを実践されています。

☆アトピーと月経異常
月経異常を「血の道の病」といいますが、アトピーの症状も「血」の病です。乾燥は「陰血不足」赤い炎症は「血熱」ジュクジュクは「湿熱」の状態。女性の体は月経後期~低温期は「陰血不足」、排卵期~高温期・月経初期には「血熱」「湿熱」に偏りやすい特徴があり、アトピーの症状は月経周期と連動します。またアトピーと月経異常の背景には食生活の偏り・夜ふかし・ストレス・頑張りすぎなど共通点が多く、アトピー女性の7割に月経異常があるというデータも。基礎体温表をつけると、周期ごとの皮膚の変化を把握して適切な薬や養生で対応できるようになります。

☆痒みを生まないスキンケア
まずは皮膚を乾燥させないこと。角質のバリア機能が破れると水分が蒸発して乾燥し、痒みを引き起こすだけでなくアレルギーのモトになる物質が体内に侵入しやすくなります。保湿は治療としてだけでなく、痒みの予防にも有効なのです。ただし、やみくもに保湿すればいいというものではありません。間違ったスキンケアは逆にかぶれを引き起こします。症状・体質・季節によって適切な保湿方法を知ることが大切です。軟膏も、乾燥、ジュクジュク、化膿など患部の状態に応じて使い分けるようにしましょう。

☆消化酵素の無駄遣い?
消化酵素代謝酵素は一定の量でバランスを保っていますが、消化酵素を使いすぎてこのバランスが崩れるとアレルギーを発症しやすくなります。消化酵素を無駄遣いする食べ物は、焼肉、揚げ物・乳製品・ケーキ・添加物の多い加工食品など。逆に、消化と代謝のバランスを崩さないのは昔ながらの和食です。小さな子供は消化力が未熟なため、食事には特に注意が必要。子供の頃の食事は一生ものですから、市販品や外食の味に慣れると大人になってもなかなか直せません。甘みは白砂糖よりミネラル豊富な黒砂糖ハチミツを。

病気はこれまでの生活で作られたもの。食事、睡眠、運動など生活習慣を見直さないと治療は難しいのが現実です。最初は「そんなの無理!」と思っても、やってみると意外にできる!というのが経験者の皆さんの声。毎日のごはんが手の込んだ面倒なものである必要はないし、もともとそんな大変なものではありません。お料理が苦手な方は、まずは薬膳スイーツから試してみてはいかがでしょう?思いのほか簡単で、買ったお菓子とは比べられない美味しさ。おまけに健康美が手に入るのだから最高ですよ~!

スタッフ:春田有紀子

思春期の心身不安とめまい~九州臨床応用講座より~

2014年12月05日 | 勉強してきました
昨日は福岡へ出向き、臨床応用講座で勉強してきました。
韓小霞先生の講義は、基本レジメ無し。先生の手元の資料と、受講者から寄せられた店頭の症例をみんなで考えて話が進んでいく…といった“即興的”な勉強会でもあります。



今回の店頭症例は「思春期の心と身体の不調」や「めまい」が中心でした。
人の脳は10代までに側頭葉や扁桃体が、前頭葉は25才までかかって発達するそうです。
特に思春期は自律神経が乱れやすく、さらに第二次性徴により性ホルモンも動き出すために心身ともに不調が出やすい時期なのです。

「子供だし、出来れば抗不安剤や安定剤は飲ませたくない」と薬局に相談に見えるかたも少なくありません。
韓先生は自律神経失調などを得意とされています。先生は一つ一つの症例に対して丁寧に説明して下さりながら「まだ、脳が発達中の段階なので、西洋薬は飲まないに越したことはない。漢方が助けになります!」と自信を持って仰っていました。

そのほか、発達障害や強迫性障害、後天性の無毛症(自己免疫性疾患)、産後爪が無くなってしまった症例、突発性難聴、自律神経失調、脳脊椎液減少症などの症例検討をおこないました。

外に印象的だったのが「脳脊椎液減少症」の症例。
髄液の漏れを止める「ブラッドパッチ」治療が一部で行われているものの、効果がない患者さんも多いといわれています。
手術をせず、漢方を1ヶ月~半年服用し良くなったそうです。

私も店頭の症例を1つ相談に載って頂き、皆さんでディスカッションしました。

思春期の心身の不調で、その子の一生を左右してしまうこともあります。
(本当はそんなこともないのですが、学校に行けない、体調不良、受験…など悩みの真っ只中ではそのことに固執してしまうこともありますよね。)
親子の支えとなり、サポートできると良いな…と思いながら帰路につきました。
大変勉強になりました!