長崎・龍虎堂薬局 子宝・不妊相談blog ~あなたにもかわいい赤ちゃんを…~  

中国漢方による『周期調節法』での子宝相談! 不妊症や治療にお悩みの方へのお役立ち情報と薬局の情報をupしていきます。

龍虎堂薬局のご紹介

長崎県、長与町の漢方薬局です。開局は1978年、今年で36年目になります。 イスクラ産業の「不妊症専門講座(周期調節法)エキスパートコース」を受講。 年に一度、中国での研修や「お茶の間講座」・「スクーリング」などで中医師・中医学講師の先生方に師事し、不妊症や不育症の学習に研鑽を重ねています。 長崎の薬局で唯一、日本不妊カウンセリング学会の認定不妊カウンセラーがおります。不妊症でお悩みの方、結婚予定の方… 一人で、カップルで悩まずにご相談下さいね。 (ご相談はご予約制です。前もってご連絡下さい。) お店のHPへはブックマークからどうぞ。facebookもやってます♪(*^-^*)

あなたの耳鳴り・難聴、どのタイプ?

2014年10月31日 | 勉強してきました
早いもので、もう10月も終わりですね!(;^ω^)

10月5日、福岡の勉強会に行ってきました。中医学講師・薛叶祥(せつ・ようしょう)先生による『耳鳴り・難聴』についての講義。
若い人にも珍しくない耳鳴りと難聴。併発することが多い症状で、大きく6つのタイプに分かれます。

☆耳鳴りのタイプ

ストレスによる・・・「肝火」タイプ
特徴:気分が落ち込んだり、イライラ・カッカしたりすると起きる
   症状が気分で変わりやすい
   耳が痛い
   口が苦い、目が赤い、便秘、尿が赤い
よく使う薬:瀉火利湿顆粒加味逍遥散など

飲み過ぎ食べ過ぎによる・・・「痰火」タイプ
特徴:重く濁った音がする
   耳が聴こえづらい
   身体が重怠い、口が粘る、めまい、頭重感、不眠、大小便がスッキリしない
よく使う薬:温胆湯半夏白朮天麻湯など

感染による・・・「風熱」タイプ
特徴:突然起きる
   発熱、悪寒などカゼの症状が出る
   耳に炎症を起こす、膿がたまる
よく使う薬:天津感冒片五涼華など

加齢による・・・「腎虚」タイプ
特徴:低く細い音がする
   夜になると耳鳴りがひどくなる
   不眠、腰や膝がだるい
   耳がだんだん聴こえにくくなってくる
よく使う薬:耳鳴丸杞菊地黄丸など

エネルギー不足による・・・「気虚」タイプ
特徴:症状が軽快と悪化を繰り返す
   休息すると症状が軽くなり、疲労すると悪化する
   食欲不振、疲れやすい、手足がだるい、大便が泥状
よく使う薬:帰脾湯婦宝当帰膠など

栄養不足による・・・「胃腸虚弱」タイプ
特徴:立ち上がったりかがんだりするときにひどくなる
   耳の中が空虚になる感じがする
   倦怠感、脱力感、めまい、腹部膨満、食欲減退、下痢しやすい
  よく使う薬:補中丸健脾散など

☆血液循環と水分代謝がポイント

頑固な耳鳴り・難聴の背後にはドロドロ「お血」とネバネバ「痰湿」が潜んでいます。血液をサラサラにすることと、体に余計なものを溜めないことが耳鳴り・難聴の予防であり、治療のポイントにもなります。ドロドロネバネバをキレイにするためには、食事は腹八分でこまめに体を動かすこと、ストレスをうまく解消すること・・・簡単なようでなかなか難しいですね。そんなときには、冠元顆粒温胆湯などの漢方薬が大きな助けになります。まずはご相談ください!

スタッフ:春田有紀子

10月定例勉強会 「かゆみを伴う皮膚トラブルに対する店頭対応~アトピー性湿疹を中心に~」

2014年10月21日 | 勉強してきました


中国から帰国後、休み無しで長崎中医薬研究会の定例勉強会に行ってきました。
今月の講師は、高知県でサダ薬局を開局されている佐田義尚先生。
「かゆみを伴う皮膚トラブルに対する店頭対応~アトピー性湿疹を中心に~」のお話しでした。

先生ご自身、大学入学後に酷いアトピーを経験されています。皮膚科や難病対応の西洋医学でも良くならなかったアトピーを漢方薬で克服されました。
先生のご経験と、日々の店頭でお客様に説明していることを中心にお話し頂きました。

運動不足や食事・生活リズムが悪くなり、アトピーは年々増えています。
アトピーは身体にとって「異物」が蓄積した結果。
それが湿疹や皮膚の赤み、かゆみ、浸出液となって現れているのです。

なぜ異物が蓄積するのか? 
 ◆異物を身体に侵入させない 
 ◆入ったものは除去する 
 ◆異物が入ってこない、排出できる身体にする
これらが改善されない限り、再発するとのこと。

「皮膚は内臓の鏡」といわれます。
薬養生と生活養生で「身体の中から皮膚を治す」ことが、アトピー完治の近道です。ご相談下さい!

スタッフ:夏苅竜子

10月第2週 子宝相談一時休止のお知らせ

2014年10月04日 | お知らせ
毎年恒例の中国・不妊症研修へ行って参ります。

それに伴いまして、
10月7日(火)~11日(土)までの間子宝相談は一時お休みさせて頂きます。

通常の漢方相談やお薬のご購入などはスタッフで力を合わせていつも通り対応させて頂きます。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解賜りますようお願いいたします。


<去年の西安研修の様子>

今年は湖南省の長沙・湖南中医薬大学付属病院での研修です。
店頭でもご相談の多い「卵胞発育不良」(卵胞がうまく育たない)の対策について勉強してくる予定です。
漢方をはじめ、薬膳での対応もしていると聞いています。今からとても楽しみです。
改めてfacebookやブログなどでご報告出来ればと思っております。
(うまくつながれば、現地からの更新もあるかも!?)
 

あなたの“貯金”を大切に!~体の痛み~

2014年10月02日 | 勉強してきました
9月21日(日)、定例勉強会に行ってきました。
中医学講師・陶恵寧先生による『痺証(痛み)』の講義です。

ひしょう

☆「痺証」とは
中医学では、スジ(筋肉・腱・靭帯)・関節・骨の痛みや痺れを「痺証」といいます。痺証を起こす原因は冷え、湿気、病理産物(ドロドロ血液、ネバネバヘドロ=水分代謝不良)などですが、その本をたどればその人の気・血・精が不足し、外からの刺激に弱くなったり巡りが悪くなるために起きるもの。

治療は、冷えは温め、湿気は発散し、炎症は冷まし、ドロドロやネバネバは掃除する・・・といったことに併せて、不足している気・血・精を補うことが重要です。血を蓄えスジを管轄するのは肝臓精を蓄え骨を管轄するのは腎臓。血は精を生み精は血を生むため、肝・腎は源を同じくする=同源といわれます。お互いに支えあう肝と腎は衰えるときも同時ですから、血と精の不足・スジと骨の衰えは同時に起こるのです。出産後に腰痛や関節痛、カカトの痛みを訴える方がいますが、これも出産と授乳によって血と精が足りなくなってしまったために起こります。

☆腰がだるい、は老化のはじまり
なんだか腰がだるいこわばるな、と感じたら肝腎不足=生命エネルギーの蓄えが減ってきたサインです。放っておけば蓄えは減る一方。気がついたら即、“貯金”を始めましょう!目が乾いてしょぼしょぼする、口が渇く手足がほてるといった症状があれば赤信号。生命エネルギーの残高不足はこうした潤い不足の症状としてあらわれます。潤い不足は血液不足。川の流れを想像してもらえばわかりますが、水が豊かな川は滔滔と流れ、水の少ない川は澱んで流れなくなり、いずれ川床が見えて干上がってしまいますね。人間の体も同じです。

中医学では「通じざればすなわち痛む」といい、詰まったところが冷えて血管が収縮し酸欠状態になるとじわじわとしつこく痛みます。もし詰まった血管が破れて炎症が起こると激痛になります。ぎっくり腰や痛風など猛烈な痛みを引き起こすのは炎症型の痺証です。

☆補腎、活血、通絡が治療のポイント!
痺証の治療は
①肝腎を元気にする(補腎)
②血流を良くする(活血)
③詰まりを通す(通絡)

この3点を押さえ、更に温めるもの、湿気をとるもの、炎症をとるものなど症状によって必要な生薬を配合した薬を使います。痛みはとにかくつらいもの。痛い痛いの毎日では積極的に活動する意欲そのものが失われてしまいます。湿布や鎮痛剤はあくまでその場しのぎ。痺証の根本は「衰え」であることを理解し、足りないものをしっかり補いましょう。また肝・腎を元気にするには歩くことがとても効果的。土踏まずを青竹やゴルフボールのようなもので刺激するのもいいですよ!

スタッフ:春田有紀子