隆々ブログ

小平市議会議員 立花隆一の活動報告です。

議会とは何かⅡ 定数削減、その前に。

2011-08-23 | 議会改革

二回目は、定数削減に入る前の議員の覚悟というテーマです。

地方議会へは、市民から厳しい不信の目が向けられています。市民からの意見、それは…、

○議員の働きが見えない。議会が何をやっているのかわからない。

○地域のことや学校のことを相談したいけど議員を知らない。そうしたルートがわからない。

○市は不交付団体になって厳しい財政なのに、議会は、年4回、120日しか仕事をやっていない。これでいいのか。

○市長の出した議案に修正もしないで、何でも賛成する議会だから、市役所も緊張感がないのだ。

○要望を陳情や請願にしても良いが、手間がかかり面倒だ。なぜ、議員がつかないと議会へ要望すら出せないのか。

○専門的な能力のない議員を、市民の代表として選んだ覚えはない。

○議員は自分の支持者へは顔を向いているが、それ以外へは目を向けていない。市民全体のために働いてほしい。

  等となります。

「改革は定数削減です。」、「議会の定数削減こそ究極の議会改革です。」と切り込む議会があります。

その反面、「定数削減は民主主義の危機であり、多様な意見が反映されない。」と定数削減ではなく、議員報酬の削減へ逃げ込む議会があります。

確かに議会改革とは、定数の削減だけではありません。しかし、定数削減を避けて改革はあり得ません。改革とは、他にやらせるではなく、自らを削ることから始まるのです。

痛みを伴うものであり、「塊よりはじめよ。」とは、まさしくそのことを示唆しています。

だから、議員定数は行財政改革の面だけから、論ずべきではありません。

ともかく議会がまず、自ら範を示し、姿勢を正すところから始まるのです。そうした点を踏まえて定数の議論に入っていく必要があります。