17日に発生した、小平村山大和衛生組合4号機で起こった事故のその後です。
ある市民運動家の(事故の)分析によると、「(今回の事故は)焼却炉から排出される排ガスの冷却装置が故障し、排ガスが冷却できなかった。そのまま高温の排ガスがバグフィルターに流れるとバグヒィルターを壊すことになるため、バイパス機能を働かせて、排ガスを直接煙突に流した。ということだと思います。」
さらに、「排ガスの冷却装置が働かなくなると、ダイオキシン等有害物質が気化したままバグフィルターを通過することになります。冷却装置は排ガスの温度を下げ、有害物質を粒子状にさせ、バグフィルターで捕捉させることが目的です。」
小村大衛生組合のバグフィルターは、2,000本ほどあります。バグフィルターは億単位のお金 がかかる「高価」なものですから、それを損傷するより、外部に排出するという設計になっているそうです。 そこで、参考になるのが立川市清掃工場で起きた同様の事故です。
玉川上水を挟んだところにある立川市清掃工場での事故発生の教訓が、なぜ、小村大衛生組合で生かされていなかったのか。それがとても残念です。
◇小平市の第3-Bグループの地域で、明日3月31日の午後6時20分から午後10時00分の間で予定されていた計画停電は、回避(中止)となりました。
◇なお、4月5日までの予定は、次のとおりです。
4月1日(金):午後3時20分から午後7時00分
4月2日(土):午後0時20分から午後4時00分
4月3日(日):午前9時20分から午後1時00分 (※午後4時50分から午後8時30分)
4月4日(月):午前6時20分から午前10時00分 (※午後1時50分から午後5時30分)
4月5日(火):午後6時20分から午後10時00分
※印の時間帯は、需給のひっ迫が懸念される際に追加される場合があるものです。
※停電の開始・終了時間は多少前後することがあります。
◇計画停電時の注意点です。
(1)自宅を離れる際には、ドライヤーなどの電気機器のスイッチを入れたまま外出しないようにしてください。
(2)自家発電設備をお持ちの場合は、燃料の確保等をしてください。
Q; 鉄道や病院などライフラインにだけ電力を供給できないの?
A; 停電は、対象区域の変電所をストップさせる仕組み。変電所の供給地域には家庭や工場、鉄道などさまざまな施設があるが、個別に停電や通電を管理することはできない。供給地域の病院に電気を送ろうとすると、その地域全域で通電せざるを得ず、停電の効果が限られる。ただ、供給地域に鉄道がある変電所の停電はできるだけ避けるなどして、鉄道への電力供給を優先させることにした。最初に含まれていた被災地も自治体の反発で対象外となった。
Q; 東京23区はほとんど対象外だ。
A; 政府の中枢機関が多いうえ、地下鉄などが張り巡らされ、一部だけ停電するのが難しい。夏の電力需要ピーク時も千代田、中央、港の3区は対象外となる。
Q; 停電をやるかどうかがどうして直前まで分からなかったの?
A; 需要予測が難しいからだ。暖冷房を使う時期の需要は気温に大きく左右される。東電の場合、3月に気温が1度上下すると、需要が数十万~100万キロワット規模で変動してしまう。天候をぎりぎりまで見極め、少しでも供給を続けたいとして、東電は当初、停電予定の約20分前に停電の有無や詳細な地域を発表していた。
Q; 混乱も大きいね。
A; 鉄道や工場などは停電が直前まで分からないとダイヤや生産計画を決めにくく、当初は鉄道会社が運行本数を大幅に減らして通勤通学の足が混乱した。信号が止まった交差点で死亡事故が発生したケースもある。東電は20日実施分から発表を早め、翌日午前中の分は前日夜に発表するなどした。やや改善はしたが、鉄道の運休など混乱は続いている。
Q; 産業界からは、電力削減量を企業ごとに割り当てる「総量規制」の方が対応しやすいとの意見も多いよ。
A; 東電は消極的だ。各企業が削減量を守っても、一定の時間に需要が集中したり、家庭の需要が伸びたりすれば、送電が不安定になりかねないためだ。ただ、経産省は改善策を検討している。
Q; いつまで続く?
A; 東電は計画停電を4月末でいったん終了させる方針だ。東電は被災した火力発電の復旧などを急ぎ、4月末の電力供給力を4300万キロワットに回復させる一方、暖房需要の低下を見込んでいる。ただ、冷房需要が増える夏にはピーク時で6000万キロワット超の需要が予想されるが、供給力は4800万キロワット程度にとどまり、大規模停電の恐れがある。真冬も5000万キロワット超の需要が予想され、停電が長期化する可能性もある。