隆々ブログ

小平市議会議員 立花隆一の活動報告です。

「首都直下の地震」、高まる危機は…。

2011-08-14 | 震災・防災

東日本大震災の発生から5カ月。専門家が指摘するのは、阪神大震災(M7.3)以上の被害が想定される首都直下地震発生への可能性はどの程度なのか、です。以下は8月10日、毎日新聞の記事です。

(引用) 中央防災会議は、東京近郊を震源とする首都直下地震について、M7級の18の地震を想定している。なかでも東京湾北部地震(M7.3)では、最悪のケースで死者1万1000人、全壊全焼の建物は85万棟と想定。関東大震災(1923年、M7.9)のようなM8級の地震より規模は小さいが、大きな被害が懸念されている。

  大震災後、特に注目されているのが「立川断層帯」(埼玉県飯能市~東京都府中市)だ。政府の地震調査委員会は7月までに、国内106の主要活断層のうち、同断層帯を含む四つの活断層で地震発生確率が高まったと公表した。地殻変動により、地震を起こしやすい力が働いているという。

  立川断層帯は長さ約33キロで、予想される地震の規模はM7.4。東京都国立市、立川市などで震度6強以上、23区西部でも震度6弱が想定され、都内を中心に6300人の犠牲者が出るという国の推計もある。震災前の予想では、30年以内に発生する確率が0.5~2%で、主要活断層の中ではやや高い。今回それが何%上がったかは算出できていない。地震調査委員会委員長の阿部勝征・東京大名誉教授は「階段に例えれば、一段上がったのは間違いない。ただ、何段上がると地震の階に行くのかが分からない」と話す。

 一方、地震予知連絡会会長の島崎邦彦・東京大名誉教授は「いつ起きても不思議ではない」と語る。立川断層帯の平均活動間隔は1万5000~1万年で、最後に動いた時期は約2万~1万3000年前。「『満期』に近い状態」(島崎さん)だ。

 活断層だけでなく、地下の見えない場所でもリスクは高まっているようだ。東京大地震研究所の石辺岳男特任研究員は、79~03年に首都圏を中心とする3万カ所で起きたM2~4の地震を基に、東日本大震災による周辺の岩盤にかかる力の向きと強さの変化を解析。結果、1万7000カ所に地震が起きやすい力が加わり、起きにくくなった7000カ所を大きく上回った。

 元来首都圏の地下構造は北米、フィリピン海、太平洋の3枚のプレート(岩板)が重なる地震の巣だ。地震調査委が大震災以前から公表しているM7級の直下型地震が、今後30年に起きる確率は70%と十分に高い。しかもこの数字は南関東で過去120年に起きた地震から算出した数字で、立川断層帯は含まれていない。

 島崎さんは警告する。「起きたらとんでもないものが足下にある。今対策をとらずにいつやるのか」と。(終了)


首都圏の高放射能汚染を市民が自費で実証 。

2011-08-14 | つぶやき

 「放射能防御プロジェクト」 という市民グループが8月8日、首都圏150カ所での土壌汚染調査結果を発表したそうです。www.radiationdefense.jp/
福島原発事故による汚染で、移住区域とされた「特別放射線管理区域」レベルが埼玉で1カ所、移住の権利が認められる「高汚染区域」レベルが千葉2カ所、東京と茨城で1カ所の計4カ所であることが判明しました。

 「福島第一原発を考えます」では、Facebook上の公開グループとして有志を募り、身近な場所の土壌を一定の方法で採取、5000円の費用を負担して信頼できる機関で高精度の測定をしてもらっています。

  合計75万円程度の費用でこれだけの結果を出せるのに、行政側がこの5カ月、動こうとしなかった点について、会見に同席した弁護士が批判し、大規模調査に取り組むよう要望しました。

小平市の調査では、津田町で調べた土壌結果は セシウム134と137の合計で320ベクレルでした。また、土壌とは別枠で、豊島区巣鴨の道路脇に溜まっていた土砂から1キロ当たり61713ベクレルの非常に高い汚染が見つかったことも報告されました。これは塵として吸い込まれる危険性があり、知らない間に内部被ばくの被害が広がっている恐れがあります。


●首都圏土壌調査結果

 採取方法:表面から5㎝を採取。砂場は表面から15㎝を採取。
測定方法:厚生労働省「緊急時における食品の放射性物質測定マニュアル」に準ずるγ線スペクトルメーターによる核種測定。    検出限界1Bq。                 

                                    試料名分分析結果       (Bq/kg)    (Bq/㎡)                                                                                                                                                                                                                                                                       

採取日          採取場所   採取住所       ヨウ素131  セシウム134  セシウム137   セシウム合計  セシウム合計


2011.6.13     庭          小平市津田町         0          159             161               320          20800


               東京都のセシウム合計平均                                                            462         30032


○都内でも、とても高い数値が検出されました
2011.5.14   道路脇の砂   豊島区巣鴨         0         28256          33457          61713

道路の縁石沿いに溜まっていた土砂を5/14頃に取り除いたものです。(事故以来一度も掃除していなかった場所)
葉っぱやゴミ、 小石等を除き、処分せずに保管していたものです。

2011.6.4    植え込み      墨田区八広         0          1831           2423            4254

歩道の植え込みの土を採取。植え込みの前には2階建ての建物の2本の雨どいがあり、雨水が常に流れ込む状況。道路は、採取場所の方向になだらかな傾斜。