7月19日付けの日本経済新聞に「同盟再構築・米国からの視点;上」としてシーラ・スミス
米外交問題評議会上級研究員の論文が載っていました。
(要約すると)スミス氏は6月27日、カナダのトロントで行われたオバマ米大統領と菅直人
首相との初の首脳会談は、「日米同盟に前向きな雰囲気」の会談だったと好意的な評価で
切り出し、「両国首脳は日米同盟の深化へ協議を進めることで一致した」と会談の成功をPR
しながら「日米双方にとっての目標は、現在および将来の課題に共に取り組めるような関係
をはぐくむことにある。」と述べ、それには一度の会談の成功だけではだめだとの条件を
出していました。
問題にしたかったのは、「目に見える結果につながるような共通のアジェンダ(行動計画)
を立てることが望ましい」と提言した部分です。
スミス氏の提言は…。
そのアジェンダは気候変動への取組み、エネルギー資源保全づくり、代替エネルギー供給
技術の開発、貿易・取引ルールや紛争解決のメカニズムの構築、さらに北朝鮮問題など北東
アジアの安全保障上の課題にも「日米同盟が未知の領域で勇気を示さなければならない」
と指摘しています。
菅政権から積極的なアプローチがないので、グローバルなアジェンダを上げて優先順位を
示すことで両国が合意できる内容から取り組む、というのは理解できるわけですが、この
部分は(提案を受ける側の)民主党現政権の実態を理解していないと思います。
スミス氏は菅政権に大変甘い評価をしています。これがそのままオバマ大統領の意向という
わけではないと思いますが、現在の民主党政権の現状を見ていない、判っていない、と考え
ざるを得ません。
普天間基地の移転問題でわかったのことは民主党政府の担当する大臣級幹部がそれぞれバラ
バラで自分勝手な言動と行動で問題をさらに悪化させ、迷走させ最後は、元々の案に戻って
しまうという到底政権政党とは思えない党なのです。
菅政権になってこの数か月、政府からも民主党からも外交の方針らしいものはまったく
聞こえてきません。
スミス氏の提言は、(幼稚な)民主党のめざす外交がわからないので政府と社会に約束した
アジェンダを立て「指導者としての力(結果)を示せ!」との警告(指示)のようにも聞こえ
てきます。
米外交問題評議会上級研究員の論文が載っていました。
(要約すると)スミス氏は6月27日、カナダのトロントで行われたオバマ米大統領と菅直人
首相との初の首脳会談は、「日米同盟に前向きな雰囲気」の会談だったと好意的な評価で
切り出し、「両国首脳は日米同盟の深化へ協議を進めることで一致した」と会談の成功をPR
しながら「日米双方にとっての目標は、現在および将来の課題に共に取り組めるような関係
をはぐくむことにある。」と述べ、それには一度の会談の成功だけではだめだとの条件を
出していました。
問題にしたかったのは、「目に見える結果につながるような共通のアジェンダ(行動計画)
を立てることが望ましい」と提言した部分です。
スミス氏の提言は…。
そのアジェンダは気候変動への取組み、エネルギー資源保全づくり、代替エネルギー供給
技術の開発、貿易・取引ルールや紛争解決のメカニズムの構築、さらに北朝鮮問題など北東
アジアの安全保障上の課題にも「日米同盟が未知の領域で勇気を示さなければならない」
と指摘しています。
菅政権から積極的なアプローチがないので、グローバルなアジェンダを上げて優先順位を
示すことで両国が合意できる内容から取り組む、というのは理解できるわけですが、この
部分は(提案を受ける側の)民主党現政権の実態を理解していないと思います。
スミス氏は菅政権に大変甘い評価をしています。これがそのままオバマ大統領の意向という
わけではないと思いますが、現在の民主党政権の現状を見ていない、判っていない、と考え
ざるを得ません。
普天間基地の移転問題でわかったのことは民主党政府の担当する大臣級幹部がそれぞれバラ
バラで自分勝手な言動と行動で問題をさらに悪化させ、迷走させ最後は、元々の案に戻って
しまうという到底政権政党とは思えない党なのです。
菅政権になってこの数か月、政府からも民主党からも外交の方針らしいものはまったく
聞こえてきません。
スミス氏の提言は、(幼稚な)民主党のめざす外交がわからないので政府と社会に約束した
アジェンダを立て「指導者としての力(結果)を示せ!」との警告(指示)のようにも聞こえ
てきます。