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山で作業するときの心構えと身支度

2008-04-30 | 森林と森づくり
山で作業するときの心構えと身支度

1. 前日の心構え
十分に休養をとり、お酒は少し控えめにしましょう。そうしないと当日に必要なものを準備し忘れたり、自分では気づかないまま注意力が散漫になったりと、色々困ることがあります。作業は危険を伴いますので、万全の体調で望みたいものです。

2. 顔と頭
頭にはヘルメットを必ず被ります(研修の場合はヘルメットを準備しています)。
チエンソーなどの騒音から聴覚を守るため、耳栓をすることをお勧めします。
刈り払い機を使用する作業の時は、保護面・保護メガネをすることで安全性が高まります。

3. 上半身の服装
山では木の枝やバラで怪我をすることや、蜂や虫にさされることが多いので、夏でも長袖の服を着ます。素肌の出る半袖の服は、禁物です。
手袋は必ずして下さい。軍手よりも革製の手袋が使い勝手が良いようです。

4. 下半身
ズボンは夏でも厚手のものをはきます。ズボンを2枚重ねてはいても良いと思います。ズボンの裾はの中に入れるか、裾が邪魔に成らないように絞ります。脚絆を利用しても良いと思います。靴はスニーカーを履いている人がありますが、山で滑らないものにして下さい。できれば軽くて足の感覚が良くわかる地下足袋を履くほうが良いと思います。

5. 腰ナタ、手鋸
チエンソーを使った作業でも使用時間の制限があります。そのためにナタや手鋸で作業することも必要ですので持って行きましょう。
できれば自分のものを用意すると良いと思います。

6. 小物類(笛、メジャー、チョーク〈白墨〉)
笛は、チエンソー作業で伐採時の合図や、離れて作業している仲間に対する、連絡などに必要です。
メジャーは玉切りの寸法を決める際に必要です。
樹木に印を付けるのは、マジックインキなどより、白のチョークのほうが良く見えます。慣れないうちは、チョークで印を付けておいてチエンソーを当てると,きれいな受け口が切れます。

7. 万一の怪我に備えて
○ 軽い傷の場合は…
 消毒液にはスプレー式のものがよい
 救急絆創膏(カットバン)は切り傷,すり傷、バラかき傷などに
 包帯の用意もしておくとよい
○ クスリ
 蜂や虫に刺されたときのクスリ
(蜂・虫など季節としては5月上旬から10月下旬ごろまで要注意)
 胃腸薬、下痢止め、水・食あたりのクスリ
 (研修時には常に用意しています)

○ 不本意にして重度の怪我をしたら…
あわてずに仲間に助け(救急者)を求めましょう。
救援者は怪我人の状態をよく見て、怪我に応じた応急処置をします。
同時に、応援を求めて救急車・病院等へ連絡しましょう。このとき怪我や患部の状態なども冷静・敏速に連絡しましょう。
怪我人を励ますことも大切!忘れないように…!                
○ なによりも安全第一で、事故・怪我のないようお互いに心がけましょう!
(山田利幸)

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