福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

月に恋する「降り立つかぐや姫」34回現代童画展出品作 

2008年11月03日 | 福井田鶴子アート
地球が出来たときから よりそう月
 人間がこの美しい地球星に誕生した時から
 人は月を見つめながら心を語り続けて来たのです。 




 第34回現代童画展出品作品100F
『今 降り立つKAGUYAHIME 』


私の幼い頃「かぐや姫」は日本の美しくロマンのあるおとぎ話としていろいろいろな形で脳に刻まれました。
おとぎ話でのかぐやの美しさはだんだん世に広まり
竹取りの老夫婦は自分達の先行きを心配して「結婚をと」日夜さとすのですが
かぐやは幾人もの貴公子に求婚されても無理難題を出してそれをを拒み続けるのです。
そしてやって来た帝の玉の輿のさそいも拒むのです。
そしてジージとバーバの深い愛情で育ててくれた家から動こうとしないのです。
それって現代の家庭でも起きて居る事
美しい才媛が生涯仕事を選び自立した現代女性とか.....
親が我が子愛おしさに過度の愛情に居心地良さを甘えてずうーと同居を望んでしまう美しい娘とか.....



しかしそこはおとぎ話
 かぐやは落ち着いた透き通る声で「この国の人にあらず
 私は月の都の人なり」と言い残し聖女となって  秋中の名月の夜に月の衣装に着替え
 多くの天女に守られて月にかろやかに登って行ってしまったのです。


月の人は、大変美しく兄弟の様な月と地球に異変がおきない限り、年を取らないそうです。
月に帰る時にはかぐやは地球に残る愛する竹取りのジージーとバーバーに不死の薬を残して
「一緒に生き続けましょう」
でも老夫婦は寂しさから日夜血の涙を流し、悲しみその薬を飲まず病に伏してしまいます。
帝もかぐや姫に逢えないのなら「不死の薬」も意味がないと富士山の頂上で薬を燃やしてしまったそうです。

今、地球は温暖化が進み四季の営みも不変ではなくなり......
地上の人間達の営みは崇高な愛より自我と欲望に満ち溢れ、
かぐや姫が降り立った古来の理想郷にはとうていなりそうにもなく......
それでも.....さてはて 
宇宙でもひときわ美しい地球☆であり続けてほしいと心から思うのですが.......


     月から見た蒼く美しい地球
第34回現代童画展 東京都美術館 
11月2日(日)~11月12日(水)AM9:00~PM4:30迄

 お時間のある方は是非観て下さい。 

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (荒井克子)
2008-11-08 10:05:30
昨日は受付当番お疲れ様でした。だいぶお疲れのご様子でしたので、ゆっくり体を休めてくださいね。また来年もお会い出来るのを楽しみにしています。
返信する
こちらこそお疲れさまです。 (FUKUI)
2008-11-16 22:11:34
今年の新井さんの絵とても良かったです。
春季展是非頑張って下さい。
もちろん本展でも又逢いましょうね。
返信する
メールで作品展 (ずっか)
2009-04-15 03:32:38
メールで作品展
そんな感じがいたしました
次回も楽しみです
返信する

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