旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

ジャンヌ・ダルク 愛国心と信仰

2011-06-10 12:19:18 | 
著者は村松剛という人。
ちょうどゲームのジャンヌダルクと同じ位に購入して、お勉強に、と思っていたのですが、
ゲームの方が先に終わってしまい、随分経ってこちらもようやく読み終わりました。

内容としては、そのまま、乙女、ジャンヌことジャネットさんの当時の動きを、
世論というか、フランスの動きと絡めて分かりやすくそれなりに客観的に書いたもの。
ゲームではほとんど分かりませんでしたが、ジャンヌが実際に軍をひきいて戦った期間は、
わずか1年少し程度ですごく短い、故にやったことというかも分かりやすい。

それにしても、その辺りを見ると、よくもまぁ1年程度でイギリス相手に領土回復をしたな、と。
まぁ、彼女の行動が基本的に理に適っていた、とか、
当時の状況をふまえて解説もしているんですが、何故ジャンヌがそのような判断が出来たか、
という点に関しては深く言及していないのが残念といえば残念である。
とりあえず、彼女は聡明で、自然と理に適った動きが出来ていた、というのはわかるんですが。

序盤の家庭環境から脱出するための神の声では?とか、
例の如くの魔女裁判の経過の哀れさとか、その後の復権とか。
後は、ゲームにも出てきていたキャラが、ちゃんと元ネタがある人だったりと、
そういう意味でも楽しめました。
ラ・イールとか普通に将軍だったり、ベルトランとジャンが本当に準騎士として参戦していたり。

そんなこんなで、ゲームである程度予習していたおかげで楽しめましたが、
本自体は軽いさわりみたいな感じで、軽く読めました。
もう少し突っ込んだ、例えば、ヨーロッパのキリスト教界の中のフランス中心志向とか、
百年戦争としっかり絡めて、とかのも読んでみたいかも、とそんなでした。