旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

古地図に魅せられた男

2007-11-06 07:12:14 | 
実家に帰ったときに見つけた古書店。
入ってみるとなかなかいい感じのお店で、何も買わないまま出るのもなー。と適当に見ていると見つけた面白げな本。
まぁ、地図とかそういうのにまつわる話は嫌いじゃないので。ほら、マッパムンディスとか、スプリガンとかのネタとかにね。
お土産代わりに買ってきました。

著者はマイルズ・ハーベイ。
予備知識まったくなしで買ったんですが、結構たのしめました。
分類的には多分ノンフィクション(?)

なんでも、1996年、アメリカでとある男が逮捕される。
その後取調べをするにしたがって、その男が古地図を狙って窃盗を繰り返した、アメリカ史上最大級ともいえる窃盗犯で……。
手言う感じで、著者がその犯人がどういう人物だったのか、どういう経緯、方法、手段で犯罪を繰り返したのか。を調べる、と。

で、調べていく先々で地図、古地図にまつわり話を絡めてお話が展開していくんですが。
はっきり言うと、犯人には取材拒否されて本人の証言とか、人柄とかはわからないままで、真相的なものには迫れず、
最後の尻切れとんぼ感は否めないんですが。

それでも、そこかしこに散りばめられた古地図のトリビアルな話はおもしろかったです。
そもそも、この本を読むまで、古地図なんていう市場があるなんてまったく知りませんでしたし、
大航海時代いかに地図が珍重されたかとかは、読んでいて納得というか。

欲を言えば、大航海時代やアメリカ開拓時代の話だけでなく、古代の地図(それこそマッパムンディスみたいなの)とか、日本や東洋の地図の話にも触れて欲しかったなぁ。
と思いつつ読みました。
まったくの偶然で買った本でしたけど、結構よかったです。