内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

机上と書棚の整理は頭の中の整理と直結している

2022-02-13 23:59:59 | 雑感

 昨日今日と蔵書の整理をしていました。整理と言っても、いらない本を処分するのではなく(それもそろそろ始めないとなあ)、仕事机の上に積み重なった本を移動させ、書棚に並んだ本の配列を変えただけです。
 というのも、昨年十二月から数日前まで、ちょっと病気かと自分でも疑うほどの勢いで買いまくった本がどんどん仕事机とその左脇のサイドテーブルに積み重なり、それでも場所が足りなくなり、とうとう食卓も占領し始め、まるで野球のスタジアムの一塁側・外野・三塁側の観客席のように、しかも二重に本に取り囲まれた中でここ二週間ほど食事をしていたので、さすがにこれはなんとかしなければと思い、キャスター付きの小さな本棚を一つ購入し、机上に並べられていた二百冊ほどの本をそこに移して机上をすっきりさせ、ついでに全部で十一架ある書棚に並んだ本の配列を、直近の原稿執筆の必要に応じて若干並べ替えたり、前後二列に本が並んでいる棚の前列を別の棚に移動させて、後列にひっそりと隠れていた本たちを日の当たる「表通り」に出してあげたりしました。
 この作業は、「旧友」との久しぶりの「再会」や、ちょっと疎遠になっていた「知人」との「立ち話」、買ったことさえ忘れていた本の「再発見」、「異業種間交流」などの機会ともなり、なかなかにぎやかで楽しく、それと同時に、机上・書棚の整理が頭の中の整理とも直結していて、原稿執筆のための新しいアイデアや、それまで互いに結びつかなかった複数の問題の間の関連が見えてきたり、その関連づけの手がかりが見つかったりと、なかなか有意義でもありました。
 明窓浄机、明日から思いも新たに原稿執筆に取り組みます。