内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

朝水泳。日中原稿一歩前進。夜レセプション出席

2013-09-07 00:00:00 | 雑感

 昨日誓った通り、今日は、朝いつものようにパリ市営プール(いつも通っているパンテオン裏の5区のプールは、そのプールのコースで時々一緒になる女性が「スッタフが揃わないから時間通り開場できないんですって」と、彼女が諦めて戻って来るところですれ違いざまに教えてくれたので、ひらりと歩く方向を転じてリュクサンブール公園前まで歩き、そこからバスで14区の区役所の近くのプールに移動)で1時間泳いだ後、午前中から午後にかけて発表原稿執筆に集中した。
 自分では結構イケてると思っている「序」の終わりに、田辺元の「種の論理」を批判的に検討することを主目的とする本論では立ち入って論ずることはできないと断った上で、「種の論理」一般をめぐって提起されるべき重要な諸問題を10項目に分けて簡略に列挙してある。今朝からその部分を読み直し、そこにあれこれ書き足していたら、発表時間30分の原稿の導入部としては明らかにバランスを欠くほどの長さ(4,100字余り、脚注を除く)になってしまった。しかし、事柄としては重要な問題ばかりだと思うし、ディスカッサントに本論の議論の背景としてどのような諸問題を私が考えているか予め知っておいてもらえるというメリットもあると思うので、このまま削除も省略もせずに送るつもりだ。発表の際にはもちろん大幅にカットせざるをえないだろうけれど。
 本論は明日と明後日でなんとかまがりなりにも形にする。引用を挟みながら、一々それに即して書いていくととても時間が足りないので、引用箇所は今の時点で確定している分をそれだけでまとめて、本文の後ろに資料とて付し、本文では論点の提示と議論の骨子を示すに止める。こうすれば、完成原稿には程遠いとしても、少なくとも、骨組み・大筋よりは詳しく、議論の土台とするには十分な論理構成と情報量を持った論述にはなるだろう。
 今日(6日)は、午後6時半から、フランス大統領官邸エリゼ宮の裏手、英国大使館の並びにある日本大使公邸で開催される、フランス語への日本文学の翻訳の業績に対して贈られる賞の受賞記念レセプションに受賞者の知人の一人として出席する。ネクタイ着用が望ましいようなのだが、ここ数年締めたことがないし(締められますよ、ちゃんと、時間かかるけど)、ネクタイは7年前にエルメスで買った高級品を一本持っているのだが、情けないことにそれに釣り合い、かつこの季節に合うスーツを持っていない。ネクタイだけ目立ってもかえってみっともないだろうから、ノーネクタイで、しかし一応比較的シックだと思われる(本人だけがそう思っているだけかもしれませんが)服装で行くことにする。