「まどろめ パリ !」
そんな
印象的
な
台詞
で
閉じられた
この
映画
を
ワタシ
は
何度
観ただろう
真の
femme fatale
だと
想う
大好きな
ジュリエット・ビノシュ
演じる
ミシェル
に
いつも
ため息混じり
の
羨望の眼差し
を
向けてしまう
本来ならば
パリ
の
生活基盤と
なる筈
なのに
工事中
にて
閉鎖された
ポンヌフ橋
路上生活
を
生まれながらにして
おくる
主人公
アレックス
そして
なにもかも
持ち合わせている筈
なのに
その場に
溶け込ませるがために
あらゆる
断片を
もぎ取られたかのような
ミシェル
不完全。
こそ
究極の美。
至上の愛。
ソレデモ アナタハ アイ ガ ホシイ ?
そう
問われた気がして
茫然とする
思考
に
橋の上の住人
ハンス
の
コトバ
が
リフレインする
〜 愛。なんて 此処には 存在しない。
ただ 求めるものは 暖かい寝床。だ〜
と
ワタシたち
が
日々
探し
追い求めているモノ
は
いったい
何なのだろう
叶わぬ。
ではなく
敵わぬ。
と
認めて仕舞えば
ラクになる筈
なのに
いつまで
経っても
繋いだ手
を
離せないのは
何故
だろう