桃
を
手
に
取る度
とても
嬉しく
少しだけ
刹那く
なる
この頃
よく
考える
いや
忘れたコト
など
ナイ
大切なヒト
の
コト
ワタシ
が
珍しく
夏風邪
を
ひいて
遊びに行く
約束
を
キャンセルして
寝込んでいたら
玄関先
に
夏の果物
が
メッセージ
と
共に
置かれていた
カノジョらしい
ココロ配り
カノジョらしい
愛らしい文字
其れ
を
手に取っただけで
幾分
体調
か
和らいだ
気
が
した
ひんやり
心地よい
想い
が
ココロ撫ぜて
くれたのだろう
食欲
が
湧かなかったけれど
それだけ
は
とても
美味しかった
いや
美しかった
ヒト
は
いろんな
想い
の
伝え方
や
届け方
を
持ち
自身
の
想い
が
強過ぎる
と
其れ
は
時に
鈍く
重く
硬く
なる
相手
へ
の
想い
が
強過ぎる
と
繊細で
頼り無い
霞のようなモノ
と
なる
なかなか
難しい
の
だけれど
自身
の
尊厳
と
相手
を
想うキモチ
が
うまく
つり合ったなら
きっと
其れ
は
後々まで
美しい
記憶
と
して
在り続ける
の
だろう
久しぶり
に
聴いてみたくなった
槇原敬之サン
の
〜桃〜
カノジョ
と
ワタシ
が
よく
好んで
一緒
に
お喋り
の
BGM
と
して
選んでいたっけ
ヒトリ
食す
桃
は
なんだか
味気
無かった
けれど
目
を
閉じる
と
美しい記憶シロップ
が
口の中
で
淋しいカタマリ
を
抱きしめてくれた
気
が
した