この本を
読了するまで
山之口貘センセイ
も
夢枕貘センセイ
も
区別がつかないくらい
お名前しか
存じ上げておりませんでしたし
興味ありませんでした
大変
失礼なお話ですが
やはり
女性は
どちらかというと
太宰治
や
中原中也
を
好むイキモノ
なのです
育ちはいいのに
恋に翻弄され
生きるコトを
憂うような
(現実的には連れ添いたくないですが)
山之口貘センセイは
大変逞しい
いや
図太い生き様の方だと
お見受けしました
きっと
男性が憧れる男性像
ですね
いまは
男性が
空元気ならぬ
空堅気を通さないでいい
時代になったと
かの
佐藤愛子センセイも
おっしゃっていました
かと云って
女々しいとは
想われたくナイ
男性方は
山之口貘センセイの詩を
ウンウンと
頷いて
暗記するまでに
読み耽るコトでしょう
ただ
センセイの詩
で
ヒトツ
共感したモノが
ございます
それは
「生きる先々」
僕には是非とも詩が要るのだ
かなしくなっても詩が要るし
さびしいときなど詩がないと
よけいにさびしくなるばかりだ
僕はいつでも詩が要るのだ
ひもじいときにも詩を書いたし
結婚したかったあのときにも
結婚したいという詩があった
結婚してからもいくつかの結婚に関する詩が出来た
おもえばこれも詩人の生活だ
ぼくの生きる先々には
詩の要るようなことばっかりで
女房までがそこにいて
すっかり詩の味おぼえたのか
このごろは酸っぱいものなどをこのんでたべたりして
僕にひとつの詩をねだるのだ
子供が出来たらまたひとつ
子供の出来た詩をひとつ
空っぽな冷蔵庫の中に
寝転んで見上げた天井の染みに
溜息をつく女房の横顔に
そんな現実の中に
後世残る
詩を見出された
山之口貘センセイ
芸術は
現実逃避
や
夢の世界への誘い
と
位置付けている
ワタクシには
あなたは
生々しくて
少しだけ
厄介に想えますが
〜詩を求めるこころは、
バランスを求めるこころ
痒ければ掻きたくなり
いたければさすりたくなるこころ〜
そう記された
エッセイを
読み進めたコトで
何処か
理想の現実男性像と
あなたが重なり
自身でも
驚いております
男ゴコロなんて
これっぽっちも
解らないのですが
それでも
時に
向き合ってみたい
そう想えた日には
また
あなたの詩文を
読んでみようかと
想います
どうぞ
お力をお貸しくださいませ
あなたが
食べたかった夢
あなたが
飲み込まざるを得なかった夢
そんなお話も
いつか
知る機会があれば
幸いです
かしこ