あんなに
美味しそうに
キリンラガー
を
呑むヒト
には
未だ
逢ったコト
無い
気がする
今日は
父の命日
もう
二十九年経ったんだね
写真
は
亡くなる数年前
今のワタシより
うんと若くて
吾が父
ながら
つい
見惚れちゃう
今年
は
父
を
喪った時
くらいの
痛烈
な
哀しみ
に
打ちひしがれたよ
九月
に
旅立った
愛犬ウィッシュ
は
父
に
逢えただろうか
こんなワタシ
を
無条件
に
愛してくれた
唯一無二
の
存在たち
よ
どうか
今しばらく
ハラハラ
ドキドキ
そして
ワクワク
しながら
目一杯
日々を
謳歌する
中年ムスメ
を
あたたかく
見守っていてね
もう
しばらく
此方で
ふたりの分
まで
美しいモノ
あたたかいモノ
かけがえのないモノ
に
触れてみたいから
追伸.
お父さん
が
残した
煙草
ようやく
捨てたのよ。
って
このまえ
逢った時
お母さん
が
云ってたよ
逆に
どうして
いままで
残していたんだろうね(笑)
相変わらず
イイオンナ。
だよ
貴方
の
最愛のヒト
は
伊坂幸太郎さん
の
『バイバイブラックバード』
読了後
太宰治
【社長。には
社長さん。と
云わない感覚で
さん付けしない】
の
『グッド・バイ』
を
読み返したり
買い求めたりするヒトは
一定数いるのだろう
ワタシも
其のヒトリ
少し
黄ばんでしまった
何回読んだかわからない
短編集
最初は
正直
なんのこっちゃ
と
突っ込みをいれてたっけ
でもね。
これまた
例に漏れず
読み返すたび
齢を重ねるほど
題名作のみならず
収められている短編たちが
戦争の語り部のように
童話作家のように
天才結婚詐欺師のように
ワタシを溶かす
『お願い。連れて行かないで。
いえ、連れて行って。』
伊坂幸太郎さん
が
謎解き王
ならば
やはり
太宰治
は
道連れ王
だ
頁を捲る指先が
熱いのか冷たいのか
わからなくなってくるんだもの
(語尾が急に転調)
情緒不安定
は
通知表ならば
問題事項だろうけれど
太宰だったら
『ふっ・・人間失格』
と
指先を
絡めてくれやしないだろうか
と
云ったカンジで
膨らませてくれるのが
ホンモノ。
なんだと
ワタシ
は
想っている
あはは
今のワタシ
の
お気に入り
は
此方
の
二篇
『メリイクリスマス』
と
『フォスフォレッセンス』
ダザイズム。
を
語るには
ワタシ
は
未だ
太宰
を
知らなさ過ぎる
久しぶり
の
読書
外遊びメイン
の
昨今
発散。
に
かまけ
吸収。
を
疎かにしている
気がしていた
タイミングで
ムスメくらいの齢の
心友から
頂いた
伊坂幸太郎さん
の
『バイバイブラックバード』
JAZZのスタンダードとして
聴き馴染みのあるタイトル
愉しみ倍増な予感
語るほどには
伊坂幸太郎さんの作品を
知らないけれど
映像化になったモノも含め
パーツごとの面白さは勿論のコト
読了後には
ハッ!!
いつのまにか
すごい
謎解き
や
種明かし
の
手救けを
したような
されたような
そんな
一体感に
包んでくれる
好きな作家さんのひとり
後書きで
嫌なヒト。
を
描くのが苦手
と
語ってらして
なるほどなぁ
と
頷いた
ヒト
は
知らず知らずのうちに
傷つけたり
貶めたり
その逆も
ありきなのだけれど
その中に
純真やら
損得勘定無しの本能を
見せつけられると
不思議なコトに
時間が経てば経つほど
納得がいったり
甘酸っぱい
想い出になっていたりする
咄嗟に見せる
表情や言動は
本能でしか無く
ヒトは
何年生きようが
沁み付いているモノでしか
他者と
触れ合えず
関われないのだ
ただ
瞬間
共有。
を
赦されたモノ同士だけが
過去も未来も関係ない
今
だけの
ストーリーを
紡いでいけて
作中のやりとり
を
拝借すると・・
『じゃあ、そういうことにしよう。』
『そういうことに、って』
『真実なんてのは、そんなもんだ』
そんなカンジで
頷き合っていたりするのだ
愛も友情も
永遠だと信じていた
若かりし頃より
別離
は
じき
やってくる
必ず
そう実感している
この頃の方が
生きやすい
鳥の羽根が
黒くても
青くても
時期が来れば
飛び立つんだよ
此処ではない
何処かへ
此の作品も
あの唄も
今ならば
そう
響く