させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

アラシノアトハアオゾラ

2022-09-19 19:22:00 | 日々のこと




台風は
少しの不安と
沢山の余暇を
与えてくれた

図書館で
借りた本を
じっくり読むには
イイ機会だ

瀬尾まいこさんの小説
冬のホッカイロ
発熱時の冷えピタ
みたいに
心地好い

無くても
あきらめがつくけれど
出遇えば
有り難い

そんな
ささやかなのに
クセになる
存在感に
救われる瞬間がある




冷えた手足のあたため方
熱の逃し方の
タイミングやら
手法やら
掴み損ねては
誰のせいにもせず
じっと
闇が明けるのを
待つばかりだった
主人公たち


性別も
性格も
ましてや
生き様も
真逆だったのに
つっかえているモノがある者
という
いつのまにか
同じ立ち位置にいる様な
不思議な
共鳴感の中

ー相手を少しだけ楽にしてあげられたらー

そんな想いだけに
突き動かされ
夢中になるコトで
互いが
自身の痛みもいつのまにか
和らげていく過程に
此方まで
救われてしまった


出来ないコトや
ダメなトコロばかりに
意識を持っていきがちな
昨今


自信をつけたり
ましてや
他者に
自信を与えるなんて
容易いコトじゃない


でも
作者は
投げかける

優しく
放物線を描くように


受け取りたいヒトが
受け取り易いコトバで


ー生きがいを見つけるのは難しいけれど
楽しみは簡単に作れるー




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