「年に一度は調律してくださいね。
定期的に点検することがピアノを長持ちさせる秘訣です。」
いつも真っ当なアドヴァイスをするピアノ技術者。
そのくせ、自分自身の健康診断は4年間受けずにいた奴。 はい 僕です。
その前がやはり4年間の間隔が開いていたので
ま、4年ごとに定期的に受けてるともいえるんやけどね(オリンピックやあるまいし)
フリーランスであたふた仕事をしている者にとって
平日の半日をまるごとまとめて空白にするというのがなかなか大変でね……
とは、ごまかしの言い訳に過ぎない。
実は内視鏡(胃カメラ)を差し込まれるのが怖いのです。
オエっとえずきながら黒くて長い異物が自分の喉を容赦なく通り
胃の中をごにょごにょまさぐられるあの屈辱感が耐えられへんのですよ。
何にも悪いことしてへんのに拷問を受けてるようで、
無抵抗に横たわった僕の涙いっぱいの目には医師の顔が閻魔大王にしか写らないんです。
今回は内視鏡ではなく、バリウム飲んでレントゲンと聞き、快く受けることにした。
(これで何か異常が発見されたら、結局は再検査で内視鏡攻めに遭うことになるんやろうけどね。)
バリウム初体験でした。お徳用木工ボンドみたいな容器から紙コップにドロっと
注がれた白い液体はずっしり重い。想像に反し、なんかさわやかな味がしてOK。
胃を膨らませるために炭酸ソーダのような粉を少しの水で流し込む。
これまた好物のイチゴ味やった。
そのあとはまな板の上のうなぎ(鯉やったっけ)のようにうねうねと自己回転するように指示があり、
右やら左やらいろんなポーズをとって胃のポートレート写真を撮ってもらいました。
血液採集やらX線やら一通り済み、聴力検査を受けました。
「さすが ーまーさんですね 20歳前半位の聴力をされてますねぇ、素晴らしい。」
「へへ、この手の音波を聞き分けるのが僕の仕事ですからね、当たり前ですわ!」
先生の褒め言葉に有頂天になりながら、
なんでおかみさんの小言や愚痴は聴こえにくいねんやろと不思議に思ったりしました。
「もう少しこまめに定期診断を受けるようにしてくださいね。」
そんなお医者さんの声ははっきりと聴こえました。
画像と記事の内容は全く関係ないものです。 -まー
さて、ドイツの健康診断には基本的に内視鏡やレントゲンの項目はありません。日本のような人間ドックはなく、血液検査や検尿位で終了です。今回は日本人医師がやっておられる診断を受けました。言葉の壁だけではなく、別の安心感もあって受けてよかったと思います。 まだ結果は出てませんが……