磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

今日の強磁場実験成功!

2014年12月01日 19時34分40秒 | 研究
今日の午前中は今週末の日本物理学会九州支部会で発表する
大学院生の練習。

その一方で、4年生は朝から実験の追い込み。
今日から強磁場実験で実験装置の性能試験を行っています。
高さ調節。

最終調整。

実験成功。


ここまでの軌跡。
9月20日

10月16日

10月24日



10月29日


11月16日

11月19日

12月1日(今日)実験成功。

おめでとうございます。
よくがんばりました。日本で初めての装置だと思います。
次は実証実験!
後もう少し実験が続きますが、最終目標に向かってがんばってください。

思い出せば。。。4年の歳月。
2011年、私と現准教授で装置とこれを使って行う実験の構想。
2012年、カシオ計算機の財団に研究助成申請し、12月に認められる。
2013年、研究開発スタート。大学院生:基本設計着手。
2014年、大学院生修士論文主テーマ専念のため、4年生に開発を引き継ぐ。
2014年12月:1号機完成間近。
4年生と大学院生は改良装置である2号機の構想やアイディア、実験手法などを話し合っていました。
来年以降が楽しみです。

ここまでの写真を見るとゆずの「栄光の架け橋」が聞こえそうです。
まったく、頼もしい鹿大の学生たちです。

「仕事」と「作業」についての
カシオ計算機社長の話を思い出しました
。12月の話です。
社長さんは
「私はいつもこの時期、今年どくらい仕事をしたか、どのくらい作業をしたか考えるんです」と話し始めました。
「仕事はすれば新たなノウハウが身につく。作業はノウハウがなくてもでき、同じことばかりしてよい」と。

研究者教育者として私に当てはめたとき、
「仕事」=「新しいことに挑戦する研究」、
「未知な物を見つけ出す、解明する研究」、
「挑戦する授業、改善を目指す講義、教育活動、研究指導」-->「新たなノウハウが身につく」

「作業」=「ルーチンワーク化した研究」、
「大きな目的や目標を持たな研究」、
「講義ノートを板書するだけの授業」、
「組織を運営するだけの会議や事務作業」

「ルーチンワーク化した研究」や「パターン化して論文だけが増える研究」にならないように
注意してやっていますと、2年前にブログで書いていました。
私もまだ、ちゃんと研究・教育という仕事をしていて、ほっとしています。
今日はとても嬉しい一日です。


K-Labでは鹿児島大学理学部物理科学科で強磁場物質科学を研究する学生を募集しています。

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2 コメント

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楽しみです (匿名)
2014-12-02 00:02:36
理学部のみんなががんばっている姿を見て凄いなと感心するばかりです
研究発表楽しみですね
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ありがとうございます (K-Lab )
2014-12-02 08:57:06
コメント、ありがとうございます。学会発表を目標に、学生が成長していくのが目に見えてわかります。本当に、4年生4名とも、この1-2カ月でぐんぐん成長しています。彼らも自分の成長を実感し、もっと勉強する必要性を感じていると思います。
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