磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

12月22日のできごと

2010年12月24日 09時45分20秒 | 日記
12月22日は、K-Labの大掃除。午前中に実験室。午後は各居室。
午後2時からDSC熱分析装置について打ち合わせ。
来年度、DSC熱分析装置を導入する予定。
これで、新物質の合成や分解温度を評価したり最適熱処理温度を決定できる。
さらに、磁気的性質の評価もできる。
午後4時~6時半まで、サイエンスクラブの実験。大学1年生2名とともに
製作している磁気測定装置の温度センサー(熱電対を製作する。


今回の製作は以下の通り。
1)市販のシース型K熱電対(価格4,000円ぐらい)の補償導線の被服を剥がす。
2)ビニール被服導線を適当な長さで切って、両端の被服をはがす。
3)導線と補償導線をよじって接点を作り、その外側を熱収縮チューブで被う。ここが、基準点(氷点)になる。
4)ビニール導線の片一方をバナナ端子を付けて、デジタルマルチメーターに接続する。
5)熱電対の起電力が正しく表示されているか、デジタルマルチメーターで確認する。
6)K熱電対起電力表を参照に、室温(14℃)と液体窒素温度(-196℃)を確認し、今日の実験を終える。
次回は、試料合成に取りかかる。室温から窒素温度の間で巨大磁気熱量効果を示すMn系物質を合成する予定。
2006年にヨーロッパの研究グループが報告している物質である。サイエンスクラブの第一目標はその追試。
その後、学生たちががんばれば、その先の研究に進めるかもしれません。

その横で、4年生たちが、8テスラ無冷媒超伝導マグネットで使用予定の
液体窒素用ガラスデュアーのフランジ取り付けを行っていました。
以下、その制作過程。



よくできています。次回は、マグネット周りの台座作成です。

夜は、12月に宇宙コースに着任した先生の歓迎会に出席。
大学近く(下荒田)のもつ鍋屋でありました。

以上



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