磁気物理学研究室の研究活動記

鹿児島大学理学部物理科学科磁性研究と教育活動、周辺での出来事を中心に紹介しています。

鹿児島大学サイエンスクラブ2日目

2010年12月01日 21時14分09秒 | 日記
鹿児島大学サイエンスクラブ2日目。16時~19時頃までかかった。
今日は、透磁率測定装置の原理を確認した。
直径4ミリのストローに直径0.1ミリの銅線を巻いて、
励磁コイルと検出コイルを作る。その上から、ワニスとカプトンテープで固める。
銅線にリード線をハンダで付ける。
4年生がハンダの指導をかってでた。





このコイルセットを発信器とオシロスコープにつなぎ、1kHzの発信にたいする反応をみる。
途中、オシロスコープが反応しなくなり、予備に代える。2台のオシロスコープは古くもうダメか?


励磁コイルと検出コイルとも約10回巻程度。
1kHz、3Vの正弦波を発信し、空気中でオシロスコープだけでは検出できなかった。
そこで、アンプをつなぎ2000の利得で検出。10^-4 Vの信号を検出。
1kHzの信号にノイズがかぶっているのを確認。

つぎに、ストローコイルの中に直径約2mmのアルミ棒を挿入。(学生はちゃんとノギスで径を測っています)
検出コイルからの信号に大きな変化が無いことを確認。

次に直径約2mmの針金(鉄)を挿入すると、信号の振幅が増大するのを確認。
学生にはこの現象の考察をしてもらう。

次回は、今日作ったストローコイルにロックインアンプをつなぎ、信号の検出を行う。
次回は12月15日水曜日午後4時からと決めた。
あっ、まずい
教授会の日だった。

鹿児島大学サイエンスクラブ開始

2010年12月01日 06時23分36秒 | 日記
昨日は、午後6時から8時ぐらいまでサイエンスクラブを行った。
物理の1年生がやってきて、「実験しましょう」とやってきたので開始。
磁性体の研究をします。
サイエンスクラブは1年生から先端研究(卒論以上)にふれるプログラムで、授業とは別の課題。



まずは、針金(鉄)とアルミニウムをつかって、金属の違いで磁性が異なることを確認。
強磁性と常磁性。
次に、針金が磁石の磁場で磁気力を受けているところに、ライターで針金を熱して
磁気力が弱まり、ついに落ちることを確認。
強磁性も温度が高くなると磁性が弱まり、常磁性になる。
強磁性体のキュリー温度と相転移について説明。(4年生レベルを1年生レベルに)
1次相転移と2次相転移について説明。(2年生の熱力学で習うと思います)


その後、発信器とオシロスコープをつなげて、周波数の確認。
オシロスコープの操作は2年か3年生の実験で出るかも。

んで、しゃべりすぎて、2時間があっという間に終わった。

次回は、誘導起電力の原理をつかった簡易磁気測定装置の原理とロックインアンプの操作。

御上はこのプログラムに結構お金を出しています。がんばれ学生諸君!

とりごや

2010年12月01日 06時16分49秒 | グルメ
月曜日、仙台から鹿児島に戻りました。
日曜日の夜は、月曜日から強磁場磁化測定をする山口大の教授と
金研近くの焼き鳥屋「とりごや」にいって、夕食。


久しぶりの「とりごや」。美味しかったです。
すきま風が寒かったのですが、鹿児島の芋焼酎(三岳)をお湯でわってあったまりました。
ちょっと焼酎が高かった。