朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

らくご道(2012年10月)

2012年10月10日 22時18分45秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は例月の如く、「らくご道」へ。
例月の如く開場30分前に着いたが、
例月の如く10人程度並んでいる。
客の顔ぶれもだいたい同じような感じ。


「前説」(生喬)

二日酔いの話、パチンコの話。

以前に南天がたまとの対談の時に話していたことでもあるが、
客の気持ちの動きが、この人の話に沿っている気がする。
いわば普通の話で一緒に筋を運び、
「ここは笑うところ」で一緒に笑う、という雰囲気。


「ぞろぞろ」(南天):○-

金本引退試合から野球の話を少し振り、
「神様」からネタへ入っていく。

目の配りや表情付けなど、全体に丁寧にやっている。
向かいの床屋の「キリシタンバテレン」もアナクロで面白い。
床屋に移ってのサゲまでよくウケていた。

「信心」の話の度合いが難しいところ。
お婆さんが法談のような「信心の仕方」の話を入れたのだが、
ちとその箇所が重かった印象。
個人的には「信心」の違いは特になく、
お爺さんは草履が「ぞろぞろ」、
向かいの床屋は(上手くいかない)「ぞろぞろ」、という対比だけで良いのでは、
という気がする。
そこに「信心があったから」を入れる必要もないのでは、と感じる。

あと、老夫婦の切迫度合いがちとシビア過ぎるように思う。
「売れなかったら死ななければならない」までいくと少し重い。
何となく民話・お話風に流すので良いのでは、と感じた。


「崇徳院」(生喬):△+

初めて沖縄に行く、という話から「テーマ落語会」の話、
前日の「よせぴっ」落語会や近所で火事があった話、取材に来る話など。
たっぷり、30分近く。

ネタは、かなり変わった作りで、
良い部分と悪い部分がある。
大きく言うと「若旦那が出てこない」「お店に最初の1回しか行かない」のが特徴か。

「思い事」の内容を若旦那に聞き、親旦那に伝え、
さらに嫁さんにも(軽く、だが)伝える、というクドさがないのは良い点だが、
親旦那と熊はんの会話でのギャグが少ないのがしんどい、
「相手が分からない」と知っているのに熊はんを呼び出し、
一人で内々に探せ、と言い、
しかもこの段階で「見つからなかったら倅殺しの下手人として訴え出る」あたり、
いくら何でも親旦那が理不尽では、という印象が拭えない。

あまり演っていないネタらしく、時代設定やら人物設定やら、
けっこう粗かったように思う。
ただ、細かい部分のギャグは面白いものがある。
例えば、歩きながら熊はんがお櫃の中のごはんや漬物をかじる、とか、
最後の場面で相手の男も貰う物を言う、とか。
また、最初の4日間を「黙って歩くことで無駄に浪費した」熊はんと、
嫁さんの絡みは、若干不自然な部分もあるが、まあウケていた。
熊はんが「逃げようか」と思う場面で嫁さんはどうしようか、と考えるところ、
「嫁さんを身代わりにする」みたいなギャグは入れても良いかも。

全体としては如何せん、「親旦那が無茶を言う」という
このネタを聞いて個人的に引っ掛かる部分が増幅されており、
心の底から楽しめるものではなかった。


対談「夕焼け日記」(生喬・南天)

ワッハが今後どうなるか不明、という話、
後は体調や「アスレチックに行こうとしている」といった話。
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