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「四世桂米團治寄席随筆」書感

2010年01月16日 06時30分59秒 | 落語・講談・お笑い
「四世桂米團治寄席随筆」(桂米朝編)読了。
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出ていたのは知っていたが、
さすがに1万円の本を買う甲斐性はないので
市の図書館で借りて読んだ。

一読の価値あり。
下手なCDを5枚買ってしまったつもりで、
ちょっと頑張って買ってもいいかも、と思った。

様々な随筆と、最後に速記(演出やコメントも付されている)がいくつか。
随筆は米團治の噺家としての価値観や経験などがよく出ている。
特に「おやじよ恕せ」は当時の前座の生活などが描かれていて興味深い。
全体に、きっちりとした落語に対する考え方がベースにあり、
そこから発せられる批判は今でも有効なものが多い。
さすがに古いなあ、と感じるところもあるが、
現在を考える上での一つの視座を提供してくれる。

速記は「上方落語台本」として
「つる」「弱法師」「代書」「らくだ」「百年目」「三枚起請」「菊江仏壇」が
掲載されている。
特に「つる」「弱法師」はかなり細かいレベルで仕草・考え方まで記述されている。
他のネタも随所に付記があり、
演る上での参考(「弱法師」ではけっこう重要な元ネタ)になると思う。
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