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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

必修科目不足が出る構造を改めよ

2006年10月29日 16時44分50秒 | 社会
高校で必修科目を履修できていない生徒がいて揉めているらしい。
入試前の時期に、入試科目でないのに補習なんかさせられない、とか、
必修の科目を履修できていないんだから卒業させられない、とか。
いずれにせよ、この時期に計画が立てられない生徒にはいい迷惑。

しかし、「必修科目」って、どこまでの意味があるんだ?
本当に高校生活を終わるにあたって必要な知識なんだったら、
大学入試でその知識を問うのは当たり前ではないのか?
入試で要らないんだったら、結局、別に履修しなくても
いい科目なんじゃないのか?
また、日本史などで履修すべき内容は定められているけど、
実際戦後なんかやっていないことが多いと思う。
「本当に、カリキュラムに定められたとおりにやっているのか?」とか
言い出すと、必須科目で時間数は定められたとおりにやっていたとしても、
内実は不足していることはあるのでは?

それを今回の話についてだけ校長や教育委員会
(時あたかも教育行政強化の動きが高まっており、キナくさいんだが)
だけ罰したところで、何の解決にもならないと思う。
もっと根本的に「何を教えるべきか」「その目的は何か」を考えて
教えるべき内容を整理し、
それを教えるスキルややる気のある、相応しい先生が教えるようにしないと。

教育行政を強化する動きは、その方向にプラスにはならんだろう。
今の教師のほとんどは、大学を卒業して
そのまま学校組織や子供としか触れていない、
人間として未熟な人が多いと思う。
それらが「教育行政を体現する」だけしかしないようでは、
「言われたことを相対化し、理解して捉える」子供を
作ることはできないだろう。

しかし、日の丸君が代についてはお上の言うことを守って強制するくせに、
必修科目は強制できていない、ってのもご都合主義だなあ。
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