朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

改めて、落語納め

2008年12月31日 10時11分58秒 | 落語・講談・お笑い
前日の枝三郎の会があまりにひどく、
これが「納め」になるのもイヤだな、と思ったので
昨日、改めて落語会に行ってきた。
繁昌亭昼席の年内最終日。

うだうだしている内に天満に着くと13時半頃。
当日券を購入。当然のように立ち見。


「動物園」(つく枝):○+

細かい科白をけっこう変えていると思う。それがハマっていた。
この人の描くアホの雰囲気が良い。
周囲の人も温かく、それが客席に伝わってよくウケていた。

下げのライオンの中の人は、園長の長谷川さんにしていた。
普通の「わしも1万円もらって雇われた」と、良し悪しかな。


「曲独楽」(米八):△+

クサいなあ。
口調もそうだし、「今から何をやるか」を事前に言い過ぎだと思う。
あまり知らない客を相手にするからなのかなあ。
でも、江戸の曲芸や独楽ってあまり説明しないのだが。

芸は流石。目新しくはない。
お囃子が入ると陽気になるのだが、
「独楽」を聞くと、
未だに(出囃子にしていた)松葉を思い出してしまって、少しつらい。
甚だ個人的な思いではあるが。


「上燗屋」(小染):△

痩せた。大丈夫だろうか。

マクラいまいち。
個人的には、酔っ払いのネタはあまり好きではないので、
そんなにハマれず。
本人が好きでやっている感じが伝わるので、良いのではあるが。

酔っ払いが大声を上げる繰り返しに、
若干(「酔っ払い」の描写として)違和感があった。


「代書」(春団治):◎

出の前に毛氈が敷かれ、違う座布団になるのだが、
個人的には違和感があった。
寄席って、出る人の立場や位置でそのような差を付けるものではないと思う。

久し振り(10年ぶりくらいか)に見る3代目なんだが、
全然衰えていないように見える。凄い。
声はやはり聞こえづらいのだが、
客の科白でウケをとり、代書屋のツッコミ・ボヤキでウケをとる。
思っていたよりも仕草が大きいと感じた。

3代目は、色々な人が言う程好きではないが、
やはり「珠玉」ではあると思った。


「後ろ面」(染雀):△

米八に比べて、間の喋りがこなれていないが、
それはそれで面白かった。
「試行錯誤」と言っており、よく分かるのだが
あえて言う必要はないと思う。

まず「奴さん」を奴さん、芸者で踊る。
重心が高いのか、少し足元が不安定に感じた。

「堺住吉」を「後ろ面」で踊る。
先に普通に踊っておいた方が分かりやすいかなあ。
それも良し悪しではあるけど。

クイツキに色物が入るのは、東京と違うのだが、
これはこれで良いのかな。


「七段目」(米左):×+

ダダ流れ。人物描写なし。
科白がいい加減。
親旦那・若旦那ともそんな言葉は使わないだろう、という言葉が多い。
「芝居の部分だけで良い」とでも思っているのかな。


「新作(「妄想ノート」とでもいうのかな)」(三若):△+

久し振りに友人に呼ばれて、
その部屋で友人が妄想を書き付けたノートを見て…
という噺。
まあ、まとまっている噺だと思う。
ノートを見る部分に小ギャグをちりばめ、
そこに突っ込んでいく形は「秘伝書」っぽいけど。


「ルンルン大奥絵巻」(あやめ):△-

新作が続く流れが良くない。
ただそれは、そもそも演者の並べ方が拙いから。
年末で仕方がないのかも知れないが。

マクラから、自分の喋りたいことを喋り、
ついて来れない人は放置する。(大多数は放置されていた)
自分の会だったら良いが、定席での姿勢としてはどうかなあ。

このネタは好きでない
(出てくる大奥の女性がイヤな人間で、聞いていて快くなれない)
上に、誰が喋っているか分からない、カミまくりで
聞いていてしんどかった。
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