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日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
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第385回上方講談を聞く会

2010年10月29日 08時18分58秒 | 落語・講談・お笑い
昨日はあまり天気が良くない中、
ワッハの「上方講談を聞く会」へ。
いつも通り、30人程度の入り。


「荒浜藤蔵」(南舟)

水戸黄門漫遊記より。
前で叩いている南斗より、さすがにきっちり喋っており、
あまり不安にならずに済む。
悪人ではあるが、表向き下手に出ている藤蔵の表情付け、声の調子が良かった。
入れ替わるところや、開けると誰もいないところなど、
もう少しオーバーにやった方が良いと思う。


「木村重成の堪忍袋」(南湖)

マクラは例によって子育ての話。
話は、「重成が臆病侍だ」と吹聴した坊主が逆に「蠅坊主」と噂される部分と、
その仕返しに殴ろうとしたところ人違いをして、結果重成の家来になる部分が
あるのだが、
個人的には前半だけで良いかな、と感じた。
その転換だけで、一つの完結した話のように思う。


「佐野山権平」(南左衛門)

マクラで12月に国立劇場の歌舞伎に出る話。
って、12月の天満の200回記念会、南左衛門は出ないのか?

ネタは落語の「佐野山」と同じ題材。
途中で電話を鳴らし、中座して挙句戻ってきたバカ女のせいで、
トチってしまったのが勿体ない。

落語の「佐野山」って、
佐野山も八百長相撲をやることを事前に悟っている印象があるのだが、
今日の講談はそれは知らない様子。
個人的には、「横槍を入れてまで横綱が十両筆頭と相撲をとろうとする」ところから、
科白や設定には入れないにしても
八百長してもらう認識があった、とするのが自然だと思う。
谷風が佐野山への応援を聞いて「では左褌を取らせてやろう」とするあたりの
応酬や観客の反応など、面白かった。


「幽霊の親孝行」(南華)

この人を見るのは久し振り。CBカレッジの文太の会以来かなあ。
相変わらず、マクラで自分で笑ってしまうあたり、素人くさく感じる。
この人の魅力でもあるのだろうが。

ネタはあまり聞かない類の話。新作なのかな。
娘の幽霊で緩和するところが面白い。
全体には、ちょっとクサい作りかな、と思う。

江戸の長屋の話で、言葉もおそらく江戸弁。
「火事で焼け出された」設定なので、
江戸のまま演る方が演りやすいのかも知れない。
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