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「「格差」の戦後史」書感

2009年12月21日 08時01分37秒 | 社会
「「格差」の戦後史」(橋本健二)読了。
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終戦から現在までの「格差」「貧困」を、統計資料を元に描いていく。
現在の問題を捉えるのに、
今まではどうだったのかを認識するのも必要だろう、と感じてこの本を読んだのだが、
その目的はある程度達成できた。
戦後の流れを大枠で掴めた感じ。
詳細を知りたければ、またその時代を重点的に扱っている本を読めば良いだろう。
各時代の映画や流行・事件などを挙げているのも興味深い。

「階級」という言葉を使っているのだが、ここは少し微妙。
本来はそこまで政治的な言葉ではないはずだが、
戦後左翼の言説の影響が染み付いてしまっている。
単に「格差」と言うより、固定性や断絶、対立関係を表現できるとは思うが、
読む側の印象によって異なる解釈・感覚を持たれてしまう恐れがある。

戦後の流れや海外の動きも踏まえて、今後いろいろ考えていきたい。
自分がどのような社会が望ましいと思っているのか、
明確にする必要もあるだろうな。
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