朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

「南陵忌」講談会~中日昼の部~

2013年08月18日 21時58分50秒 | 落語・講談・お笑い
土曜、昼から「雀のおやど」へ。
上方講談協会が南陵の命日に合わせて3日間開催する
「南陵忌」の講談会。

土曜は昼夜、東京から人間国宝たる一龍斎貞水が来演するということで、
他のメンバーを考慮に入れて土曜昼に行くことにした。

開場20分前に着いて20番位の整理券を受け取る。
通し券の客が優先入場し、その後入場。
結局50人程度の満員の入りと思う。


「左甚五郎伝より猫餅の由来」(南舟)

にこやかな表情で上がり、マクラを振る。
あまり講釈師らしくはないかも。
本題に入ると厳しい表情になる。

小田原の宿の手前で「本家猫餅」と「元祖猫餅」の二つの店がある。
途中で二つの「猫餅」の店がある由来が
お百姓の口から語られる。
ここは悪くなかったが、一つ張り扇を打って入り、
終わってもう一度打って戻る方が分かりやすかったかも。

「本家猫餅」のおばあさんの話す内容は
けっこうウケをとるように作られていた。
もう少し表情を付けていると尚良かったと思う。

甚五郎が一晩かかって何かをこつこつ作って
おばあさんに見せるところで時間。


「旭堂南北伝より血染の太鼓」(南湖)

兄弟子である南北が
広島商業の応援で甲子園で太鼓を叩いていた話。
メインは達川光男の広島商と江川卓の作新学院の対決の部分。
このあたり、野球の描写と講釈の調子はよく合っていたし、
笑いもよくとれていた。


「太閤記より中国大返し」(左南陵)

高松城で本能寺の変を知り、
和平して姫路、尼崎、
山崎で両軍が天王山に陣を配しそびれた、というあたりまで。

この人、手で釈台を叩く癖があり、
見ていてあまり快いものではない。
テンポは良いので勿体ない。
もうその癖を直せる年齢ではないから仕方ないのだろうが…。
あと、筋を外して客に語り掛けたりするのだが、
その外し方、戻し方が拙く冷めてしまう部分が散見された。


「赤穂義士外伝より倉橋伝助」(貞水)

東京からのゲスト。
生で見るのは初めて。

江戸風の客に対する語り掛け方、
外し方などはやはり場数・経験を感じさせる。
本人も言う通り、表情や目の付け方に迫力がある。
若干目線がずれることがあるが、
それでも流石。

元々別の大名?旗本の次男だった金三郎が、
女遊びで父親をしくじって鉄火場に出入りをし、
さらに上総に人を頼っていったところがその人が亡くなっていたため
床屋で世話になる。
養子に、というのを断って
口入屋から浅野内匠頭の家来になって
倉橋伝助と名乗り、元の父親と対面する、といった話。
史実の倉橋伝助とはけっこう違う設定なのかな、と思う。

この床屋の人物、
或いは浅野から使者として使わされた実の息子である倉橋に対する
父長谷川丹後守の話し方などが、
表面的でなく描写されているあたりが素晴らしかった。


口上(貞水・南左衛門・左南陵)

口上というよりは、南陵の思い出話、
左南陵が一時貞水の預かり弟子になっていた、という話、
昔の東西交流講談会での酒を巡る話や
最近の交流の話。
まあ、興味深い話もあった。


「山内一豊の妻」(南海)

若き日の山内一豊と千代の話。
一豊が流鏑馬の馬の購入に充てるために、
千代が嫁入り時に持ってきた10両を渡す。
8両に負けてもらったが、残った2両も流鏑馬の衣装に使う、
という「貞女」物。
馬に喋らせる、というあたりがギャグになっている。
恐らく春蝶などはこの講釈ネタを地噺にしてやっているのだろう、と思う。


「新島八重」(南左衛門)

今年の大河ドラマ「八重」に関する新作講談。
鶴ヶ城の戦い、
京都にやって来ての新島襄との出会い、
一緒になってからの話。

うーん、全体的に散漫な印象。
一つ一つのエピソードがあまり積み上がっていないと感じる。
また、会話で進める部分が少なく、地の文、特に説明的な文が多いのも
散漫に感じてしまった理由だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月17日(土)のつぶやき

2013年08月18日 01時05分55秒 | つぶやき

なんか、涙が出そう。ゲンが俺達に教えてくれたことは、時代が変わると貸し出し禁止になるようなことなのか‥。不適切と糾弾すべきは描写の方なのか?<はだしのゲン>松江市教委、貸し出し禁止要請「描写過激」(毎日新聞) - Y!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130816-…

kkmaruさんがリツイート | 6534 RT

はだしのゲンは原爆とヒロポンと町内会の恐ろしさを描いた名作

kkmaruさんがリツイート | 281 RT

「何故指導していないのか」と言えばその通り。ただ、一店一店防火対策の指導・点検ができないのも現実。業者組織に権限と責任を与えるのが現実的では?>屋台業者に防火指導せず…爆発事故で実行委会長 : 社会 : YOMIURI ONLINE yomiuri.co.jp/national/news/…


【9月20日発売予定】『小林多喜二の思想と文学: 貧困・格差・ファシズムの時代に生きて』(尾西 康充著 大月書店)
【Amazon紹介文】「多喜二の作家的主体の形成プロセスと思想的深化を克明に描き出す」
【Amazon】→ amazon.co.jp/gp/product/427…

kkmaruさんがリツイート | 2 RT

記事を見る限り「休暇」については検証されておらず、失業・病気やトレーニングと認知障害の相関だけでは?誤字もあるし信頼できんな。>現役時代の休暇の理由と晩年の認知機能は関連する:世界の最新健康・栄養ニュース nutritio.net/linkdediet/new… @khir0taさんから


思想信条が合わないものを「テロ」呼ばわりする。エジプトに限らず、得てしてこんなもの。>時事ドットコム:「テロのたくらみ」に直面=強硬姿勢示唆-エジプト暫定政府 jiji.com/jc/zc?k=201308…


いくらムスリム同胞団の影響力拡大を懸念したと言っても、踏み込み過ぎでちと危険かも。>時事ドットコム:エジプト暫定政権を支持=サウジ jiji.com/jc/zc?k=201308…


青空文庫の呼びかけ人のひとり、富田倫生さんが8月16日に逝去されました。
【【訃報】「青空文庫」の創設者である富田倫生さんが死去-GIGAZINE】→ gigazine.net/news/20130816-…
【富田さんのHP】→ attic.ne

kkmaruさんがリツイート | 11 RT

「日本の礎を築いた人」へ祈りを捧げる=靖国参拝、になっていないか?それは「お国のために死ぬことは正しいこと」「正しいことはやるべき」「∴お国のために死ね」に容易に転化しないか?今参拝している人間の言動を見ていると、これが杞憂とも思えんのだが。


「一億総在日化」。かつて在日韓国・朝鮮人は福祉国家の外にあり、年金も失業保険もなかった。現在では日本人も福祉国家から弾き出されつつある。その中で「俺は在日とは違う」と喚き叫び、同じ立場にあるものを「在日」認定して這い上がろうとする。


日本郵便が推奨するデートの誘い方です post.japanpost.jp/navi/164.html

kkmaruさんがリツイート | 1221 RT

雀さんの「神頼み」(「元祖」だっけ?)に出てくる「昆布茶でも啜りませんか」を思い出した。>RT


ちなみに、松江市教委が問題視してる「首をはねたり、女性に乱暴したりする場面」てのは、卒業式で君が代を歌えと言われたゲンが、天皇の名の下に行われた軍の蛮行を告発する場面なんだよね。ウヨは以前からここを抹殺したがっていたんだよ。 pic.twitter.com/0svd0cW3EW

kkmaruさんがリツイート | 850 RT

「行き過ぎた○○」という言い方をする人に「ではどこまでの○○なら行き過ぎではないのか」と聞いても答えてくれないし「悪しき○○」という人に「ではどういう○○なら悪くないのか」と聞いても答えてくれない。本音のところでは「○○はすべて望ましくない」と思っているのだ。

kkmaruさんがリツイート | 94 RT

鶴橋に向かう車中。駅に止まると熱風が吹き込む。


「南陵忌」講談会。暑い中だが、そこそこの入り。


現場資料の採取から鑑定までの取扱い過程を明らかにする写真等の客観的な記録を残すことは、担当者ひいては警察として資料・痕跡の適正な取扱いを守ることになる。※取り調べでなぜ同じことを言えないのか。(森本和明「客観的証拠を重視する捜査について」警察学論集66巻7号15頁) #刑事実務

kkmaruさんがリツイート | 15 RT

豊かな社会へのキャッチアップ幻想が完全になくなった時、救済されない人々は何を求めて生きていくか、が問題になる。その一つがテロリズム。先進国にキャッチアップできない発展途上国然り、国内での格差然り。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする