朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

動楽亭昼席~7月席15日目~

2012年07月17日 10時09分28秒 | 落語・講談・お笑い
日曜は動楽亭昼席へ。
開場15分前くらいに着いたが、7,8人既に並んでいた。
結局35人位の入りかな。


「二人ぐせ」(鯛蔵):△

「大阪の人は踏み込んでくる」といった話を始めたので、
先日の二乗と同じ話をするのかな、と思ったら違う話で良かった。
まあまあ、のマクラ。

ネタは先日出丸で見たところだが、まあ、仕方ないか。
最初の部分に「おばさんが死んで遺産が」を入れないのは同様。

大根100本を言いに行くところで鉢巻をせず。
個人的には好きな設定だが、
少しクドくなるので入れないのも手かも知れない。

あとは、ごく普通。
丁寧に喋っているが淡々としており、将棋の場面でちと眠くなった。
出丸もそうだったが、持ち駒が飛車でなく角なんだよなあ。
飛車の方が「如何にも詰みそう」で良いと思う。


「平林」(ちょうば):△+

字を書けない、読めない小咄をいくつか振ってネタへ。
最近、昔の人は字が読める人、読めない人のどちらが普通なのか、が気になり、
「字が読めない人が多かった」と言われると引っ掛かってしまう。

あまり丁稚らしさを表に出す訳ではない。
会話のテンポや強弱の付け方が良く、楽しめた。

丁稚が平林さんを知っている設定なのだが、
この設定だと読めようが読めまいが「ひらばやしさん」と分かるのでは、と
不自然に感じてしまう。
サゲに到るところで丁稚が知っているからこその会話、
「あんたに用はおまへん」のサゲにつながるためには
丁稚が知っている必要がある、ということかも知れないが、
個人的には不自然さが先に立つ。
不自然さを言い出すと切りがないネタだから、
そこまで気にしなくても良いのかも知れないが。


「稽古屋」(文也):△+

八方の予定のところ、彼が出てくる。
客としては「八方では?」と思っているのだから、
それに対しては何か言うべきだろう。

この人を見るのは、たぶん初めて。
如何にも米朝一門にはないタイプの、マクラのタラタラした喋り方、
何となく、江戸の高座慣れした芸人の雰囲気がある。

ネタも特に明確に人物描写をする訳ではなく、口調といい全体に雑な感じがするが、
何となくの面白さ、フラがある。
「色事根問」の1から3までを軽く流し、
4も「蛍踊り」のみで稽古屋に向かう。

踊りの手なども丁寧とは思えないが、
イチビリの感じが全体の軸として明確になっており、
思ったより楽しめた。


「商活栄通商店街」(八方):△

三枝作の創作落語。
三枝から「演ったら?」と勧められてのネタで、
「きっちり出来ていて崩せないネタだから、崩れるままに」ということでのネタ下ろし。

そんな訳で、ネタの出来、演出等、別に良いものではない。
商店街のお店に関する話が幾つかあり、
復興させるために野球チームを作ってテレビなどで取り上げられようとする、
というネタ。
商店街の店やその特徴によって野球のポジションなどを決めていくあたり、
ありがちなネタと感じるなあ。
バランスとしては、その部分が長過ぎるように感じた。
もっと短時間で済ませられるネタだと思う。

珍しいネタを聞けただけ、というところ。


「近日息子」(団六):△+

節電の話。
個人的には嫌いでないが、ハマっていなかった感じ。

ネタもきっちり演っているのだが、
あまり客に受け容れられていない様子。
語尾の切り方は何となく福笑っぽいが、
会話のテンポや強弱の付け方が良くないところが、ウケにつながっていない理由かな。

真ん中の部分、
「すんまへん」と言って謝れば良いのに理由を付けて謝らないことに怒っている、
というのが分かり易い台詞回しで良かった。
「ソースと間違えてトンカツに水を掛けた、それはホース」という設定、
「ベランダとオランダ」などは初めて聞いた。
「オズプレイ」を繰り返すのはイマイチかなあ。

悔やみに対して父親が徐々に怒りを募らせていくところを
仕草・表情・声音の変化できっちり描いていた。
そのあたりが、「大きな忌み札」「肩に近日より」のサゲあたりのウケに
つながっていたと思う。
「鯨幕」は抜けていたのか、抜いていたのか不明。


「青菜」(呂鶴):○-

演芸場風の前説を軽く振ってネタへ。

何と言っても職人らしい雰囲気がこの人の良さ。
台詞回しなどにはあまり拘っていない印象がある。
例えば「山葵大好物」と言いつつ山葵だけを口に入れるところは
不自然さが先に立つ。
知らないものを愛想で「大好物」と言っている、という設定かも知れないが。

おかみさんが下がって「手を付いてものを言う」程度の話をしたところで
おかみさんが戻ってきて「鞍馬から牛若丸」。
それから「でんぼの膏薬」や「漢語を志し教育を受けている」といった話。
おかみさんがあまり間を置かずに戻ってくるこの流れの方が、分かりやすいだろう。

帰宅して嫁さんとの絡み。
ここはまあまあ。
松ちゃんに話す話し方はクサ目にしていた。
「あんたの手入れしてくれた青いものの間を通って吹く風」に対して、
「あんたの作ってくれたゴミ箱の間を通って吹く風」は臭い、という
バラシをしていた。
大工であることに掛けて明確に「作る」と言ったのは初めて聞いたが、
対応関係が分かりやすくて良いと思う。

サゲの言い方、
サゲ前に「義経まで言うたのか」を入れるのは、切れが悪く好みでない。
やはりここは「義経」を受けて科白のない「困り」があり、
「弁慶!」で発散、という流れでないと拙いだろう。
コメント
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7月16日(月)のつぶやき

2012年07月17日 01時17分43秒 | つぶやき
05:40 from Tweet Button  [ 1 RT ]
真ん中のがオリジナルか。若干説明っぽい気がする。後はそのまま。原作よりも高座シーンが多い気はする(笑)>じょしらく 第一席「普段問答」「ふく違い」「叫び指南」 (24:10) #nicoch #so18337007 nico.ms/1342164718

08:05 from Tweet Button
「病気のため」と言われても「本当か?」と思ってしまうこの国。>時事ドットコム:軍総参謀長を解任=北朝鮮 jiji.com/jc/zc?k=201207…

08:09 from Tweet Button
選挙による正統性を得ていない軍部に、どこまで干渉する権限を認めるべきか。多数の専制に対するチェック機能は必要かも知れないが。>時事ドットコム:「ムスリム同胞団の支配認めず」=民主化迫る米けん制-エジプト軍トップ jiji.com/jc/zc?k=201207…

08:33 from Tweet Button
2進学塾、経営統合へ 相乗効果で関西一狙う - 大阪日日新聞 nnn.co.jp/dainichi/news/…

10:16 from Tweet Button
万物に神宿る発想からいけば罰当たりだが、自然を「征服する」と考えるのであれば自然っちゃ自然かも。まあ、罰が当たって死ねば、それも又良し。>時事ドットコム:「那智の滝」でロッククライミング=世界遺産、3人逮捕-和歌山県警 jiji.com/jc/zc?k=201207…

10:17 from Twit for Windows
文我も圓都も「わしもお前に付き合いしてやっている」話を入れているんだなあ。正直、これはクドい印象。

10:57 from モバツイ
嫁さんが「盗人を捕まえて金に替えよう」と言い、亭主が逃がしてやろうとする「おごろもち盗人」。

11:09 from モバツイ
浅草がきちんと落語を聞く場所でないのは、今に始まったことではないんだな。

12:06 from モバツイ
人間は誰しも自分の中にいくつかの「歪み」を持っている。人前で悪びれずに一つのことを成し遂げる、まして見つめられながら自分以外の人間像を描こうとするとき、それを妨げるような歪んだ面や暗さがあったら、描くことは決してできない。

12:09 from モバツイ
自分が直接体験していない役を、想像力を駆使して自分のものとして演じられる能力があるか。どうせ限りある直接体験を、自身の中で蓄積して、発展のための栄養にする。

12:18 from モバツイ
「内心の自由」を守るために統一教団「左教」を作り、「日の丸・君が代の強制」を違憲として訴える(笑)

12:22 from モバツイ
いま扮している役の人物の性格やものの考え方に沿った言葉の受け止め方や感じ方というものを、併せて考え、演じていかなければならない。

13:02 from モバツイ
「リアルな演技というのは、現実そのままをやるのではない。ある種の誇張あるいは技術を必要とする」。強く表現するだけでなく、弱く表現するのも誇張であること、順序としてはまずリアルな演技を意識した後に誇張を考えるべき、というのが個人的な注釈。

13:24 from モバツイ
原因と動機をはっきりさせると、ことば=せりふが読めるようになる。「先立つものに心をくだけ、結果はおのずから生まれるだろう」(スタニスラフスキー)

16:29 from Tweet Button
どこでもありそうな話だが、「またすき家か」と思ってしまうのも事実。安い店にはそれなりのリスクがある、と考える必要があるのだろう。>時事ドットコム:牛丼店でトラブル、男性が重体=傷害容疑で出頭の男を逮捕-警視庁 jiji.com/jc/zc?k=201207…

17:24 from モバツイ
久し振りの店で飲み。本など読みつつ。

18:00 from モバツイ
主観的予備的併合。「子種がないことにより嫁さんの離婚請求が認められ、他の女からの認知請求が認められた」ジョークを思い出した。

18:23 from モバツイ
「抗告」と「控訴」「上告」の違い。整理できて良かった(笑)

18:29 from モバツイ
「上訴の利益が認められるための「不服」は判決主文についてでなければならない」。高裁レベルで判決が確定して物議を醸した事例があったなあ。

18:35 RT from Keitai Web  [ 28 RT ]
金より命、国民の命を守るために、健康に悪いことの一切を禁止しましょう。酒もタバコも外食も禁止です。産業よりも命が大切です。食料は栄養管理されたものを国民全てに国が配布します。余計な活動をしないために、国民すべてを施設に収容し、規則正しい生活習慣を守らせましょう。金より命。
赤木智弘さんのツイート

18:37 from モバツイ
愚行権のない社会。「全体主義」と呼ばず、何と言おう。

18:41 from モバツイ
リバタリアニズムの元で、麻薬って禁止されるのだろうか。危害を加えた段階で処罰とするのか、公正な競争を阻害する等の理由で予備的に禁止されるのか。

18:49 from モバツイ
「♪俺たちゃ裸がユニフォーム」(じょしらく←アパッチ野球団)を聞いたのが「アニメタル」って、私の知識の付き方も変かな。

20:24 from Twit for Windows
「伊藤真の民事訴訟法入門」読了。学生時代全く民訴をやらなかったので、思い立って読んでみた。学術的な部分は不足しているのだろうが、大まかなアウトラインは掴めたと思う。旧訴訟物理論と新訴訟物理論、とか。

by kkmaru on Twitter
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