昨日はたい平の独演会へ。
淀屋橋から心斎橋まで歩く。
なかなか良い天気。風が強い。
大丸心斎橋劇場は初めて。旧「そごう劇場」かな。
最上階だが、エレベーター待ちで少しイライラする。
仕方がないのではあるが。
キャパは２５０程度。
もう少し広いと思っていたが、意外に狭い。
少し天井が高い。
「気の長短」（たい平）：○
マクラはよく話していること。
笑点絡みの話も入れているが、まあ、特に気に障る程でもない。
少し声が掠れ気味で勿体ない。
短七は、特に「短い」ことを強く描いていない。
普通にいそうな人。これはこれで良いと思う。
気が長い方をかなり濃く（くどく）描いている。
表情付けは少し濃過ぎるかな。
最初に戸をゆっくり開け、覗き、さらに開け、
（短七のまで）履物を揃え、という流れ。
饅頭を食べるところで二つに分け、どちらを食べようか迷う（結局両方交互に食べるのだが）
のは自然だし、良いと思う。
持ってきた塩辛を取り分ける、というのは初めて見た。
なぜ持ってきたのかの設定は少し分かりづらかった。
その中での「瓶を離して、その間を慎重に箸で運ぶ（当然、途中で落とす）」とか、
「近付けておいて、やっぱり箸で慎重に移す」といった流れは面白い。
煙管はあまり良くなかった。
動きややり取りが多いのと、
短七の苛々が増進する部分がイマイチ弱いせいだと思う。
全体に、気が長いというより動きがトロい人、という感じと、
あまり気が回らない人、という感じとが入り混じっているように思った。
まあ、あまり気にしなくても良い部分かも知れない。
「粗忽長屋」（たい平）：○－
下がらず、引き続き喋り始める。
マクラは周囲の「客席の側にいられなくなった人たち」の話。
前座の聞き違いの話など。
「そそっかしい」とは、少し違う気がする。
あまり覚えていないのだが、
「抱いてる俺はいったい誰だろう」までは割と普通だった気がする。
そこで終わらない。
持って帰ったところに頭がやってきて、
その頭も「これは隣の留だ」と言い出す。当然朝会っているのに。
「粗忽な人だらけ」の感じは出るが、
さっきまで粗忽だった２人が
頭に対しては真人間に位置付けられることになるので、
分かりづらいし、不自然に感じた。
どんなサゲだったか忘れた。
頭は自分の家に死体を持って帰らなかったように思うが。
「らくだ」（たい平）：○－
中入後、酒の話から、このネタに入る。
丁の目の半次はけっこう怖い。
屑屋は、最初は、まあ普通に弱気な感じ。
全体の科白は、長屋の連中と屑屋には「連帯」の感覚があり、
大家を恐れている（嫌っている）感じ。
基調としては良いと思う。
# この大家、「大工調べ」の大家と同じ人かも、ってどこかで読んだ気がする。
もう少し、屑屋が大家を嫌がっているような科白を漏らしてもいいかな。
科白は多く、かなり丁寧に屑屋や半次、長屋の連中を描いている。
違和感はない（酒を飲み始めるまでは）し、非常に良いのだが、
時間はかかる。
行き渋る屑屋を脅す半次の科白が少し分かりづらい。
もっとストレートに暴力的な科白で押してしまって良いと思う。
大家は、もっと嫌がられる人間に作った方が良い。
表から入ってきた屑屋に「裏に回れ」と言い放つとか。
このあたり、基調と少しずれている気がする。
酒を飲み始める。（このあたりで、既に４０分ぐらいかかっている）
屑屋に、半次を「同類だ」と感じる意識があり、
まあ、それはそれで良いのだが、
飲んでいる内にダイレクトにクサい（と感じてしまう）科白が出てきて鬱陶しい。
「今まで裏切られてきたんだろ、俺を信じろ」とか、
手を広げて「飛び込んで来い」とか。
そこに半次が飛び込んで来て、そこで逆転する、ということになる。
実はこの設定は、逆転を楽にするための手なのかな、と感じた。
あとは普通で、最後は「死人のかんかん踊り」まで。
結果、１時間以上。
個人的には値段だけの価値はあったと思うのだが、
けっこう空いていた。８割程度の入りかな。
ちょっと勿体ないな。
淀屋橋から心斎橋まで歩く。
なかなか良い天気。風が強い。
大丸心斎橋劇場は初めて。旧「そごう劇場」かな。
最上階だが、エレベーター待ちで少しイライラする。
仕方がないのではあるが。
キャパは２５０程度。
もう少し広いと思っていたが、意外に狭い。
少し天井が高い。
「気の長短」（たい平）：○
マクラはよく話していること。
笑点絡みの話も入れているが、まあ、特に気に障る程でもない。
少し声が掠れ気味で勿体ない。
短七は、特に「短い」ことを強く描いていない。
普通にいそうな人。これはこれで良いと思う。
気が長い方をかなり濃く（くどく）描いている。
表情付けは少し濃過ぎるかな。
最初に戸をゆっくり開け、覗き、さらに開け、
（短七のまで）履物を揃え、という流れ。
饅頭を食べるところで二つに分け、どちらを食べようか迷う（結局両方交互に食べるのだが）
のは自然だし、良いと思う。
持ってきた塩辛を取り分ける、というのは初めて見た。
なぜ持ってきたのかの設定は少し分かりづらかった。
その中での「瓶を離して、その間を慎重に箸で運ぶ（当然、途中で落とす）」とか、
「近付けておいて、やっぱり箸で慎重に移す」といった流れは面白い。
煙管はあまり良くなかった。
動きややり取りが多いのと、
短七の苛々が増進する部分がイマイチ弱いせいだと思う。
全体に、気が長いというより動きがトロい人、という感じと、
あまり気が回らない人、という感じとが入り混じっているように思った。
まあ、あまり気にしなくても良い部分かも知れない。
「粗忽長屋」（たい平）：○－
下がらず、引き続き喋り始める。
マクラは周囲の「客席の側にいられなくなった人たち」の話。
前座の聞き違いの話など。
「そそっかしい」とは、少し違う気がする。
あまり覚えていないのだが、
「抱いてる俺はいったい誰だろう」までは割と普通だった気がする。
そこで終わらない。
持って帰ったところに頭がやってきて、
その頭も「これは隣の留だ」と言い出す。当然朝会っているのに。
「粗忽な人だらけ」の感じは出るが、
さっきまで粗忽だった２人が
頭に対しては真人間に位置付けられることになるので、
分かりづらいし、不自然に感じた。
どんなサゲだったか忘れた。
頭は自分の家に死体を持って帰らなかったように思うが。
「らくだ」（たい平）：○－
中入後、酒の話から、このネタに入る。
丁の目の半次はけっこう怖い。
屑屋は、最初は、まあ普通に弱気な感じ。
全体の科白は、長屋の連中と屑屋には「連帯」の感覚があり、
大家を恐れている（嫌っている）感じ。
基調としては良いと思う。
# この大家、「大工調べ」の大家と同じ人かも、ってどこかで読んだ気がする。
もう少し、屑屋が大家を嫌がっているような科白を漏らしてもいいかな。
科白は多く、かなり丁寧に屑屋や半次、長屋の連中を描いている。
違和感はない（酒を飲み始めるまでは）し、非常に良いのだが、
時間はかかる。
行き渋る屑屋を脅す半次の科白が少し分かりづらい。
もっとストレートに暴力的な科白で押してしまって良いと思う。
大家は、もっと嫌がられる人間に作った方が良い。
表から入ってきた屑屋に「裏に回れ」と言い放つとか。
このあたり、基調と少しずれている気がする。
酒を飲み始める。（このあたりで、既に４０分ぐらいかかっている）
屑屋に、半次を「同類だ」と感じる意識があり、
まあ、それはそれで良いのだが、
飲んでいる内にダイレクトにクサい（と感じてしまう）科白が出てきて鬱陶しい。
「今まで裏切られてきたんだろ、俺を信じろ」とか、
手を広げて「飛び込んで来い」とか。
そこに半次が飛び込んで来て、そこで逆転する、ということになる。
実はこの設定は、逆転を楽にするための手なのかな、と感じた。
あとは普通で、最後は「死人のかんかん踊り」まで。
結果、１時間以上。
個人的には値段だけの価値はあったと思うのだが、
けっこう空いていた。８割程度の入りかな。
ちょっと勿体ないな。
