昨日はワッハの梅團治独演会「梅満会」へ。
レッスンルームに行く機会は多いが、
5階のホールは7,8年ぶりかも。
開場前から列が出来ている。
補助席も出る満員。
「いらち俥」(佐ん吉):△+
上手さが鼻に付いたり、
下手なくせに上手く見せようとしたりするところがない
良い前座。
カミ多し。
俥屋が少し一貫しない感じがあった。
あと、吉朝一門であり、特に何のつながりもないと思われる彼が
なぜこの独演会の前座なのか、マクラで振った方が良いと思った。
そこで梅團治とのつながりを話すことで、
内輪の多い客に親しみを持って聞いてもらえることにつながるだろうし。
「野崎詣り」(梅團治):○
マクラは「賞をもらったことがない」といった話など、いろいろ。
この人の愛嬌が良い。
ネタは、喜六清八の絡みが自然。
ただ、淡々と進み、あまり山がなかったように思う。
物見遊山ののんびりした空気は出ていた。
「高尾」(春團治):◎-
少し痩せたかな。
梅團治を宜しく、という口上を言い、
「この季節なので『野崎詣り』を演ろうと思っていた」などと言ってウケをとる。
3代目がこんなことを言うこともあるんやな。
マクラの屁の話からきっちり表情付け、間をとる。
流石。
高尾の幽霊の出方が美しい。
ただ、薬屋でのやりとり、
最後の「やもめ」が反魂丹をくすべるところの独り喋りが
ちと長過ぎると感じた。
ネタの問題だが。
「ねずみ」(梅團治):○-
マクラは鉄道話、最近の「撮り鉄」のマナーの悪さについて。
ネタは、甚五郎の作り方に違和感がある。
個人的には、もっと地に足が着いていない、仙人じみた雰囲気が欲しい。
子どもが良い。
程よく可愛く、ちょっと憎たらしさ、生意気さがあるバランスが好み。
父親の経緯説明は丁寧。
ただ、この部分はあくまでも父親が甚五郎に語っているところなので、
倅や友人、番頭などの人物描写はあまりやり過ぎない方が良いと思う。
彫った鼠の噂話を地元の人がするところで
(出身地である)岡山の言葉でやるが、どちらでも良いと思う。
営業を考えればそれも一つの手。
別に「落語の世界の田舎者の言葉」でやらなければならない、とも思わないし。
サゲ前、鼠が喋る前に少し間を取る(仕草を入れたりする)方が良い。
「鼠が喋る」ところでウケが取れるのでは、と思う。
「音曲」(紫文):○
出から、あまりアウェー感なく、楽しげに唄い、喋り始める。
声がいまいち出ていないように感じた。
時事ネタ、長谷川平蔵モノ、最後に片足かっぽれ。
良い色替り。
「時うどん」(梅團治):○
膝を痛めた話。
この人のマクラは聞いたところ自虐っぽい内容なのだが、
本人はそれを特に深く思わず、天職を楽しんでいる風情があり、
聞いていて辛くはならない。
ただ、基本同じ引き出しなので、3席になるとちょっとしんどい。
ネタは、まあ普通。
若い連中の掛け合いの雰囲気が良い。
次の晩、地の文で「同じ時間に行けばいいものを」まで言ってしまったり、
アホの科白で「ここまで昨日とちっとも変わらん」とか言うのは、
個人的には説明過多と思う。
分かる客だけ「ああ、時間が違うな」と気付けばそれで良いと思う。
ほとんど寝ずに行ったので、聞きながらうつらうつらしてしまった。
勿体ない。
レッスンルームに行く機会は多いが、
5階のホールは7,8年ぶりかも。
開場前から列が出来ている。
補助席も出る満員。
「いらち俥」(佐ん吉):△+
上手さが鼻に付いたり、
下手なくせに上手く見せようとしたりするところがない
良い前座。
カミ多し。
俥屋が少し一貫しない感じがあった。
あと、吉朝一門であり、特に何のつながりもないと思われる彼が
なぜこの独演会の前座なのか、マクラで振った方が良いと思った。
そこで梅團治とのつながりを話すことで、
内輪の多い客に親しみを持って聞いてもらえることにつながるだろうし。
「野崎詣り」(梅團治):○
マクラは「賞をもらったことがない」といった話など、いろいろ。
この人の愛嬌が良い。
ネタは、喜六清八の絡みが自然。
ただ、淡々と進み、あまり山がなかったように思う。
物見遊山ののんびりした空気は出ていた。
「高尾」(春團治):◎-
少し痩せたかな。
梅團治を宜しく、という口上を言い、
「この季節なので『野崎詣り』を演ろうと思っていた」などと言ってウケをとる。
3代目がこんなことを言うこともあるんやな。
マクラの屁の話からきっちり表情付け、間をとる。
流石。
高尾の幽霊の出方が美しい。
ただ、薬屋でのやりとり、
最後の「やもめ」が反魂丹をくすべるところの独り喋りが
ちと長過ぎると感じた。
ネタの問題だが。
「ねずみ」(梅團治):○-
マクラは鉄道話、最近の「撮り鉄」のマナーの悪さについて。
ネタは、甚五郎の作り方に違和感がある。
個人的には、もっと地に足が着いていない、仙人じみた雰囲気が欲しい。
子どもが良い。
程よく可愛く、ちょっと憎たらしさ、生意気さがあるバランスが好み。
父親の経緯説明は丁寧。
ただ、この部分はあくまでも父親が甚五郎に語っているところなので、
倅や友人、番頭などの人物描写はあまりやり過ぎない方が良いと思う。
彫った鼠の噂話を地元の人がするところで
(出身地である)岡山の言葉でやるが、どちらでも良いと思う。
営業を考えればそれも一つの手。
別に「落語の世界の田舎者の言葉」でやらなければならない、とも思わないし。
サゲ前、鼠が喋る前に少し間を取る(仕草を入れたりする)方が良い。
「鼠が喋る」ところでウケが取れるのでは、と思う。
「音曲」(紫文):○
出から、あまりアウェー感なく、楽しげに唄い、喋り始める。
声がいまいち出ていないように感じた。
時事ネタ、長谷川平蔵モノ、最後に片足かっぽれ。
良い色替り。
「時うどん」(梅團治):○
膝を痛めた話。
この人のマクラは聞いたところ自虐っぽい内容なのだが、
本人はそれを特に深く思わず、天職を楽しんでいる風情があり、
聞いていて辛くはならない。
ただ、基本同じ引き出しなので、3席になるとちょっとしんどい。
ネタは、まあ普通。
若い連中の掛け合いの雰囲気が良い。
次の晩、地の文で「同じ時間に行けばいいものを」まで言ってしまったり、
アホの科白で「ここまで昨日とちっとも変わらん」とか言うのは、
個人的には説明過多と思う。
分かる客だけ「ああ、時間が違うな」と気付けばそれで良いと思う。
ほとんど寝ずに行ったので、聞きながらうつらうつらしてしまった。
勿体ない。