「北の山・じろう」日記

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ウクライナ軍のザルジニー総司令官の更迭を発表<ウクライナ紛争2024.2.9

2024-02-10 08:12:27 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ大統領、国民に人気の軍総司令官更迭 米「決定を尊重」
Tom Balmforth、Olena Harmash
2024年2月9日午前 8:13 GMT+933分前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/DWNY6MX32FPXPACQLVKTVYXVXU-2024-02-08/

去年の11月以降、すったもんだしていましたがやっとウクライナ軍のザルジニー総司令官の更迭を発表しました。
この件に関しては政争絡みでゼレンスキー氏が、かなり悪く言われていました。

しかしすっきりと更迭して後任には、陸軍のオレクサンドル・シルスキー(最高)司令官を任命しました。シルスキー大将は、キーウ攻防戦とハルキウ州反撃作戦を指揮したウクライナ軍では最も実績のある部隊指揮官です。陸軍の最高司令官でもあり、東部方面軍司令官も兼任しています。

ザルジニー総司令官に関しては世間の評価は絶大なものがあります。しかし、本当にそうなのかと言うと2023年のザポリージャ州反撃作戦では、完全にロシア軍の防御力を誤認し結果として反撃作戦は、頓挫して終わりました。またザポリージャ州反撃作戦の指揮官にも似たような部分があります。敵状認識を完全に間違えていました。ザポリージャ戦線では、ロシア軍の第1次防衛ラインを突破したならその後の防備は薄いという内容をテレビ番組で発言していました。その発言の通りなら去年のうちにトクマクを攻撃していたはずです。現実には、第2次防衛ラインでロシア軍に進撃を阻止されて、結局そこから前進することは出来ませんでした。

同じ内容が参謀本部にも報告されていたと思います。このような事はウクライナ軍の各方面であったと思います。参謀本部も大統領府もその報告により広報を出すわけですから、現実の戦況とは違うことになります。

さらに問題なのは、参謀本部と国防省にサボタージュ類似の行動が多々見られることです。

まず前線であれほど兵力不足が起きているのに軍事委員会(徴兵組織)は、一向に動きません。軍事委員会の幹部で広範囲な汚職が発覚し、幹部全員の首を切ったことに対するサボタージュです。
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/reason-for-dismissal-of-commander-in-chief-zarzhini-to-review-last-years-tactics-that-failed-to-produce-results/

そして国境警備隊やウクライナ軍の管理・補給部門と前線の兵士の配置のバランスが適正であったかどうかの問題の浮上しています。
(賄賂を取って)前線に行きたくない兵士は後方勤務や国境警備の方に振り向けていた疑いが浮上しています。(やたら、こっちの方の人数が多いようです。)
だから前線の兵士は数が全然不足し休暇もなく部隊のローテーションも出来ていない可能性があります。
これは、明らかに参謀本部の問題です。参謀本部を統括しているのは、ザルジニー総司令官です。全体の作戦指揮能力にも疑問があります。加えて管理能力にも相当問題があります。
果たして世間で言われているほど有能であるのかは、かなり疑問があります。もし兵力の配置を恣意的に歪めていたのであれば、職務怠慢は著しいことになります。

国防省にも大問題があります。
去年の12月に「ドローン事件」が発覚しました。
製造された2万6,000機のドローンが前線に輸送されないまま倉庫で放置されているのが発見されました。
だれが何の目的でやったのかは不明ですが、前線でドローンが不足して困っているのにこのようなことをした輩がいます。
賄賂をもらえないからそうしたのか❓
サボタージュしたのか❓
横流しをするつもりで放置(隠匿)しておいたか❓
どれかでしょう。

はっきり言って腐敗と汚職が一番ひどいのが国防省とウクライナ軍だと思います。2014年から戦争が続いている間に大きな権力を持ち、伏魔殿化していると思います。
砲弾をめぐる巨額の汚職が2件発覚しています。
これは、氷山の一角にすぎません。

ゼレンスキー氏がウクライナ軍と国防省に蔓延る腐敗や汚職と戦い、効率的な組織に立て直すのは気の遠くなるような大事業と言っていいと思います。

しかし、それをやらなければウクライナは、いつまでたっても腐敗と汚職の蔓延った腐りきった国(社会)のままであろうと思います。

そのような旧悪を断ち切るには、国防省とウクライナ軍の相当な数の幹部を首にしなければならないと思います。

想像するだけで大変なことを成し遂げなくてはなりません。諸々考えるとゼレンスキー氏の決断は正しいと思います。まだまだ腐敗した怠慢な幹部はいるはずです。この際全部まとめて首にするべきですね❓

その上で軍事は、参謀本部に任せるべきだと思います。作戦に口出しするのは、止めるべきだと思います。
ウクライナ軍や国防省がこんな調子では、ウクライナ国民が国外に逃げ出すのも当然だと思います。

果たして、どうなるのか❓
と言って全部上手く行ってもロシアに勝つ見込みは少ないと思います。それを踏まえて冷静な判断をウクライナ国民のために願うところです。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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