「北の山・じろう」日記

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統合軍司令官のユーリー・ソドル中将を解任(またも出てきたトカゲの尻尾切り)<ウクライナ紛争2024.06.27

2024-06-27 19:49:37 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.06.27
①アゾフ旅団、解任されたソドル中将をマリウポリ防衛まで遡って失態を非難
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/azov-brigade-blames-dismissed-lt-gen-sodor-for-failures-dating-back-to-defense-of-mariupol/
2024.06.24
②アゾフ旅団がウクライナ統合軍司令官を告発、何千人もの味方を殺した
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/azov-brigades-accuse-ukrainian-joint-forces-commander-of-killing-thousands-of-their-own-men/
2024.05.4
③ウクライナ人ジャーナリスト、勝利を妨げるのは最高司令官の無能さと無責任さ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-says-incompetence-and-irresponsibility-of-commander-in-chief-hinders-victory/

①と②の記事を読むと、ユーリー・ソドル中将が無能で大きな犠牲と損失を出したから解任されたように見えます。
実際は、ゼレンスキーの失敗の押し付けにすぎません。
問題視されている中で一番ひどいのがヘルソン州東岸のクリンキ作戦です。何の意味もない政治的な作戦のために兵士の犠牲を出し続けました。ハルキウ北部が危うくなり、やっと最近作戦が減りました。
この作戦は、ゼレンスキーがウクライナ軍の攻勢を支援国に見せかけるためだけの作戦です。
作戦を強引に主導し、続けさせたのはゼレンスキーです。
クリンキーの作戦は大失敗であったのは誰の目にも明らかです。
その責任は、ゼレンスキーにあります。
ゼレンスキーの責任逃れのためにユーリー・ソドル中将に詰め腹を切らせたと言うわけです。

最初に声を上げたのが、国防委員会のマルヤナ・ベズフラ副委員長です。記憶の良い方は覚えているでしょう❓
ザルジニーに辞任を求める声を最初にあげたのが、この人です。ゼレンスキーの意を汲んで過激に行動します。首切り特攻隊長ですね❓

それを受け継いで実際に告発したのが、第12特務旅団=アゾフ旅団のボグダン・クロテヴィッチ参謀長です。
いかにも正義感から告発したと主張しています。
第12特務旅団は、2014年クーデターの時に実行部隊として活躍したネオナチや極右勢力中心のアゾフ大隊を改組して国家親衛隊に組み込んだ部隊です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%BE%E3%83%95%E9%80%A3%E9%9A%8A
ドンバス戦争に参加し、ロシア系住民の弾圧や迫害でも行動しました。
ウクライナでは、こんな部隊が英雄部隊です。
英雄部隊の参謀長に告発させれば、ウクライナ国内では影響が大きいと思います。
マルヤナ・ベズフラとのコンビ・プレーです。
それを受けてゼレンスキーが大っぴらにトカゲの尻尾切りをしたという次第です。

記事を読んで受けた印象と全然違うと思います。
ザルジニー解任と同じで都合が悪くなったゼレンスキーが責任をソドル中将に押し付けて責任逃れしただけです。

著名なウクライナ人活動家のセルヒー・ステルネンコ氏も、ウクライナのプロパガンダ活動で有名です。プロパガンダの文字が抜けています。ゼレンスキー・ヨイショ人間が煽っているだけです。

ウクライナ人ジャーナリストのユーリイ・ブトゥソフ氏も色々なことを告発していますが、何を言っているのか分からない部分もあります。
③の記事では最高司令官を批判しています。
最高司令官は、2人います。
ゼレンスキーとシルスキーです。
どっちを批判しているのか分かりませんね❓

更には、国防委員会のベズフラ副委員長こう主張しています。
『ソドル中将のことを「犯罪者」と呼んだ』
『シルスキー総司令官にも辞任を求めている』

そもそもウクライナ軍が、このように劣勢になったのはゼレンスキーが作戦に口出しし、「一切、土地を失うな!」と命令して普通の戦術的撤退が出来ないからです。
バフムト・アウデイーイウカなど全部ゼレンスキーの命令です。クリンキなど悲惨なものです。

こういった失敗の責任を、2月にはザルジニーに押し付けて解任しました。
今は、その時より戦況が悪化していますので、取り敢えずソドル中将に責任を押しかぶせて解任しました。
ついでにシルスキー総司令官の首も切りたいようです。
もう司令官クラスの首が、いくつか飛んでいます。

こうやって見るとウクライナ軍劣勢の原因が誰にあるか明らかだと思います。
ウクライナ国民を戦場に送り込み続け、随分戦死したり傷痍軍人になりました。この点についてゼレンスキー・一派は何とも思っていないようです。
自分たちの地位や権益を守るためなら国民の犠牲は当然のことのようです。

何故なら現在のウクライナ政府は、過激民族主義者と新興財閥がアメリカの後援を得て、クーデターで乗っ取った政権だからです。
あくまで私利私欲のための政権であり、国民のための政権ではありません。だから国民がどれほど死のうと、国土がどれほど破壊されようと平気なのです。

こんな連中を欧米は利用して、ロシアとの代理戦争に投入しています。ロシアと戦う限りは、中身はどうあれウクライナ政府は欧米にとっては、「正義」と言うことになるのです。ウクライナ人がどれほど死のうと、ウクライナの国土がどれほど破壊されようとロシアと戦い続けているうちは、良いことなのです。

こういう話を聞くと虚しくなりませんか❓
こんな事のために双方で死傷した兵士の数は、もう80万人を超えていると思います。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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