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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ブレーキゴム 整形・面出し

2010-06-15 20:15:13 | 自転車組立の 全てが解る
黄色いお買い物自転車に使っていたブレーキ シマノのデュラ 7400 系ですが
それをラティードのロードに移植します 取り外し、ブレーキゴムを確認しましたが
状態が良く有りません 普通なら交換するのでしょうが 少々手を加えしっかり
使える様にしましょう




黄色いお散歩自転車に使っているブレーキ シマノ デュラエース少し古い
7400 系です 今迄ブレーキゴムに刺さっているリムのアルミ片は たまに
取り省いていたのですが 手応えがあまり良く有りません 
一度ブレーキゴムの状態を良く観察してみましょう






取り外したブレーキゴム 傷が付いたリムの当りがしっかり付き
アルミ片を取り省いた時の穴も残っています 普通こんな状態なら
交換するのでしょうが 少し手を加えて使える様にしましょう

なんて貧乏性なんだ(笑)




する事と言えば形を確認しながら ひたすらペーパーで擦るだけ






240番から 600番のペーパーを使い 変形しているゴムの整形と
面出しをしてやりました




ブレーキメカも綺麗に掃除をしオイルアップ 古い型のブレーキですが
まだまだ活躍してもらいます




before after



綺麗になりましたよね これなら問題無く使えるでしょう 全て新しい物に交換するだけが自転車整備じゃない
出来る事なら少し手を加え 使える様にしてやれば良いですね 折角産まれて来た部品、最後まで使ってやりましょう

コメント (17)
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FSA カーボン コンパクトクランク 取り外し

2010-06-14 20:47:40 | 自転車組立の 全てが解る
黄色いお散歩自転車に使っている FSA のカーボンクランクを
新しいロードに移植します 私も FSA と言うメーカーは 良くは知らない
のですが Full Speed Ahead と言う会社らしいですね じゃクランクを
取り外しましょう






この FSA カーボン コンパクトクランクを外します 
このクランクはオクタリンクです




まずペダルを外します






このクランク フィキシングボルトがキャップを兼用しています






フィキシングボルトには 8ミリのアーレンキーを使います




クランク抜き工具を装着します オクタリンクは小さな
アダプターが必要です アダプターは シマノ TC-FC16






抜き工具の外側のネジにモンキーを掛け 外ねじを締めこむと
クランクが外れます






この自転車には 次は四角テーパーのクランクを使うので
B.B 小物も取り外します 使っている小物はシマノ デュラエース
BB-7700 です この左側のロックリングに使う工具は Park Tool
パークツール BBT-7 この工具 2010年から色がメッキになりましたね








このロックリングはアルミ製でかなり柔らかい材質です
S 字型フックレンチでも作業は出来ますが この工具の方が
頭を潰し難いですよ でも慣れないとこれは使い難い・・・
※ B.B 小物 左側は全て正ネジです






左側のユニットケースを外します ここで使う工具は シマノ TU-UN74
Park Tool パークツールなら BBT-22C モンキーを掛け左に回します






左ユニットケースが外れました




スピンドルを抜きます








右側のユニットケースを外します これは JIS規格の小物なので
こちらは逆ネジです
これでクランク周りの分解が全て終わりました




このオクタリンク用 デュラ BB-7700 はこの自転車に取り付けたのが
丁度 1年前 その時にマイクロロンを使いフル・メンテをしています
走行距離は 500Km くらいでしょう




1 年で約 500Km 使った B.B 小物 マイクロロンのルブリカントがどんな状態か興味が有りました
この位の使用ではインプレにはなりませんが グリスの劣化と汚れはほとんど有りませんね
新しい時の青い色がまだ残っています さすがマイクロロンと少々ニヤッとしてしまいました

コメント (4)
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ロード用ホイール ソルダリング~タイヤ貼り

2010-06-13 20:26:55 | 自転車組立の 全てが解る
先日新たに組んだチューブラーのロード ホイール これが使えなければ
ラティードの組立作業が進みません 今日はホイールの結線 ソルダリングをし
リムの床作りの後 タイヤまで貼ってしまいましょう






先日組んだホイール 後輪のギアサイドのみタンジェントですが 
その交点を結線するソルダリングをします






スポークの交点を針金で結束し






ニッパーでヒゲを切り ハンダ付け




今回はハンダ付け部に金色の塗料を乗せておきました




ソルダリングが終わったリアホイール これだけの事でホイールがかなり固く感じます 
この作業、過去に何度も紹介しているので簡単に書き進めましたが 詳しくは過去日記
【 スポークの結線 タコ糸で味付け 】 ここから辿って下さい




ホイールのベッド作りをします








新しいリムの油脂分を有機溶剤で良く拭き取り リムセメントを薄く塗ります
これが乾燥してから タイヤ貼りです






タイヤは先日貼ったばかりの コスミックのタイヤを使います
一度も走らずにタイヤを剥がす事になるとは思わなかったなあ・・

チューブラーホイールの床作りからタイヤ貼りは 先日ご紹介した
ばかりです この方法はこちらをご覧下さい 
【 チューブラーホイール 床作り~タイヤ貼り 】




カセットギアは先日 キシリュウムに組替えた物を 新しいホイールに
移設します






今回の LATIDO ラティードのロードを組む計画当初は
この MAVIC KYSRIUM マビック キシリュウム を使う予定でしたが
クリンチャーのこの重いホイールが好きになれなかった と言いながら
タイヤとチューブは新しい物に交換していました




やはりチューブラーが良い それで私の所にやって来た
MAVIC COSMIC マビックのコスミック しかしこのホイールに不具合が有り
使うのを諦める その不具合とは 【 MAVIC COSMIC の 不具合 】




そして行き着いたのがこのホイール チューブラーの軽量ホイールが好み 完組みでも発売されていますが
余程、投下資金に寛容にならなければ買えない価格 そんなバブリーな事もしたくないし また試合で使う事が無い
私にはその様なハイスペックのホイールは不釣合い それで手組みでホイールを組む事にしました

今回は思いの外 ホイールで少々作業が停滞しましたが、これも自転車整備の楽しさの一つ ロードの組替作業
完成まであと少しです  このホイールビルドの様子はこちら 【 手組 チューブラーホイール 組みました 】

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倒れた 悔しい・・

2010-06-12 20:44:39 | よもやま話
去る天気の良い初夏の日 その日は朝から天気も良くかなり
気温も上がっていました 何時もの様に自転車整備をしていると
その悲しい出来事が起こりました




その悲しい出来事が起きたのはココ 自宅前の道路です






そこには何か怪しいブルーの物が・・・




その正体は Microlon Assembly Lubricant
マイクロロン アセンブリー・ルブリカント 2オンス、56g 8400円

これってちょっと痛い 蓋を開けて持っていたら手から滑り落ちました
ちょっと悔しい出来事です

自宅前の道路の摩擦係数が低くなって滑り易くなっています ここを
走るお車の方 気を付けて下さい(笑)





自宅で自転車を触っていると、近所の可愛いお子様達が良く遊んでいます その子達に砂でも掛けられたら
もう笑っていられませんが この程度なら何とか苦笑いで済みます 全部こぼれなくて良かった ははは

夕暮れ時 近くの河原でこんな花が 少々トロピカルな雰囲気 もう咲き終わったのかな?

コメント (8)
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手組 チューブラー ホイール 組みました

2010-06-11 20:38:10 | 自転車組立の 全てが解る
LATIDO ラティードに使うホイール 先日からあれやこれや完組みの
ホイールを整備していましたが 結局自分で手組みのホイールを組む事に
しました 今回はラジアルとタンジェントを織り交ぜたホイールを仕上げます




今回予定したホイールを組む為に用意した部品達と工具類






事前にスポーク長計算をし必要なスポークを手当てしましたが
その段階で少々スポーキングのパターンを迷ったので 必要以上の
スポークを注文てしておきました

ここでお金に寛容になるのは止め 価格のお安い DT Swiss Champion
1.8mm のストレートを選びました






使うニップルはアルミ DT Swiss の 1.8mm 用
スポークレンチはこの中の黒色の物を使います Park Tool SW-40C
4面保持のタイプですが これは使い難い 良いリズムで触れ取りが
出来ません SW-0C と言う 2面保持の方が良いですね






リムは ARAYA ADX-1 アラヤのエアロ 1 28穴で実測 約 335グラム
このリムにはアールワッシャーと言う専用の小物が必要です






ホイールを組む前に リムのニップル穴にはバリが良く残っています
これをそのままにしておくと リムの中に落ち音が出たりする事が有ります
バリにはこんな工具を使い






グリグリと削り取っておきましょう




ニップルの袋の中に CRC 5-56 を吹き シェイクしておきます
このオイルはホイールを組む時だけに必要な物です 出来るだけ
乾燥の早いオイルを使います






では組んで行きましょう ハブは Campagnolo Record ラージの 28穴です
フロントはラジアル組にします 272ミリのスポーク 今迄ダブルバッテット
ばかり使っていましたが 今回のプレーンはやはりズシっと重量が有ります






組む時にはここに気を付けます リムのスポーク穴は左右に振られています
これをハブの左右フランジに合わせる事 又拘りが有るのなら ハブの刻印を
進行方向に向けたり この刻印をバルブ穴に向けたり リムのラベルを自分の
好みの方向へ持って来たりします






スポークのネジ部に CRC 5-56 を吹きます
スポーキングが進んで来ると このリムはニップルビットが必要です




前輪のスポーキングが終わりました




後輪に掛かります リアはノンギアサイド、左側はラジアル 
ギアサイドはタンジェント イタリアン 3 クロス、6本組にします
2 クロスにしようかと迷いましたが いたずらにスポークを短くし
軽量化を狙うより 駆動力の伝達効率の良い 3クロスに決定





ハブは先日新たに手当てした WR Compositi カーボン胴の 28穴 ラジアル組のスポークはフランジの外に
スポークの頭が来る様にスポークを通します スポーク本体はハブフランジの内側です






タンジェント組で気を付けるのは バルブ穴の位置 このラベルの右側の
スパンがバルブ穴ですが この様にスポークの角度の大きな所に持って来ます
直接ホイールの性能に影響は有りませんが ここが空気を入れ易い場所です




先述のアールワッシャーはこの様に使います これはエアロ1
エアロ2 のリムに必要です






後輪の綾取りも終わりました 余分に注文して、今回使わなかったスポーク
こうして在庫が増えて行きます(笑)






では触れ取りをして行きましょう ここから触れるのは 依り良いホイールに
仕上げる為の隠し味です
今日は凄く天気の良い日 事前に吹いておいた CRC がもう乾いて来ました
スポークのネジ部とニップルがリムやワッシャーに触れる部分に 再度 CRCを
一滴差してやります これはネジの焼付けや ニップルの軋みを抑える為です




触れ取りが進み スポークのテンションが上がってきたら スポークの
交差部にもオイルを一滴




この写真で確認出来るかな タンジェントのイタリアン組とは
ギアサイド フリー側のスポークの方向は 駆動力が掛かった時に
引っ張られるスポークは ハブ・フランジの外側の物です
 
今回、左側はラジアルですが タンジェントの場合 こちらの
スポークも フランジの外側の物は右側と同じ方向を向いているのが
イタリアン 逆を向いているのが JIS 組です




この辺になって来るとニップルレンチを使う時には プライヤーなどで
スポークを保持してやります これは凄く大切な事です




ホイールの完成間近になると ホイールを苛めてやります ホイールに体重を掛けスポークなど
各部品の馴染みを出します




完成までに何度かホイールセンターの確認をします 
今しているのはセンターゲージが無くても出来る方法で 
糸を使ったセンターの確認




これは事前に



ハブのロックナット外面間のセンターを計測し






そこに小さな印しを付けておきます これがホイールセンターになります



 

 


ホイールの リムの対角 に糸を張り、糸が印しの上を通ればセンターが
出ています








さて最後の仕上げです ニップルにネジの緩め止剤を塗布します
使っているのは LOCTITE ロックタイト 222 低強度の嫌気性緩み止剤です
ロックタイトは何種類か検証しましたが 今回の使い方では 222 が一番適して
います

過去日記 【 LOCTITE 221 強度検証 】






ロックタイトをスポークとニップルの間に塗布し ホイールを回転させ
その遠心力でネジ部の奥まで廻します 空気に触れない部分が固まり
はみ出した物は固まる事は有りません ウエスで綺麗に拭き取り これで
ホイールの完成です






仕上がったホイールの重量を計ってみましょう 
フロント 687 グラム リア 812 グラムです

もう少し軽く仕上がるかと思いましたが やはりプレーンのスポークが
重いのでしょうね ラジアルにしてスポークを短くしても タンジェントで
段付スポークを使う方が 重量的には分が有る様です ラジアルの優位性は
空力特性だけかな





今回のホイールビルド 良いホイールが組めました ホイールが決まらないと前に進まなかったロードの組替作業
これで一気に進みそうです このホイールもソルダリングをしタイヤを貼ってやりましょう

今回の日記 気が付けば随分長くなってしまいました 最後までお付き合い有り難うございました

この作業 事前準備はこちら 【 チューブラーホイール手組 計画 スポーク長計算 】

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