Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

シティサイクル タイヤ交換 26×1.75 H/E

2020-12-19 20:03:40 | 自転車整備 その他 
日常的に使っていたシティサイクルに暫く乗らずに置いているとタイヤが駄目になっていました
今回はこのタイヤ交換を所有者の家に出向いて行います





ブリヂストンのステップクルーズと言う自転車です 購入後 4年が経っています
毎日の様に乗っていましたが 新生児が生まれ子供を乗せるのに向いていないので
2年間保管されていました 保管中に前輪がパンクしたので直して下さいとの事です






確かに前輪の空気が抜けています 原因は何なんでしょう






タイヤを外す前に タイヤの状態を確認します
トレッド部分が酷く傷んでいます こんな事が有るのでしょうか
タイヤの空気圧は 2週間に 1度は入れ空気が無い状態で乗っては
駄目だと 私が言っていたのを守っていた様でタイヤサイドにヒビは
有りません




いずれにしろタイヤ交換の必要が有ります タイヤを買って来たので
直ぐに掛かります 工具は試合会場に携帯する物を持って来ました






一般車の多くにハブナットに樹脂製のキャップが付いています
プライヤーで挟んで外しました






そのキャップの効果は結構有り シャフトもナットも錆びていません
一般車の前輪は 14mm の工具を使います




ハブナットを外しました ※ 正ネジです






前カゴとマッドガードのステーが挟んで有ります
その順番は覚えておきます






最後は前輪の抜け止め金物です ナットが緩んでも車輪が
外れない様に車輪の左右に付いています フォークエンドの
丸穴はその金物を引っ掛けておく部分です




前輪を外しました






タイヤをホイールから外します 指先が痛いのでタイヤレバーを
使いました これを日常的にされている自転車屋さんは凄いですね



 


タイヤとチューブを外しました




新しいタイヤを入れる前にホイールやリムフラップの
状態を良く確認します








リムフラップのバルブ穴付近が少し弱っています
粘着タイプのリムテープで補強しておきます




新しいタイヤを用意します この自転車には H/E 規格のタイヤが
使われています 26×1.75 のタイヤサイズです フックエッジ規格
と言い WO との互換性は有りません 一般的な WO 26インチより
やや外径が小さくタイヤの巾が広い規格です

一般車にはあまり使われない規格なので この自転車を購入する時
直ぐに手当てが出来るのかを調べました その結果近くのホーム
センターで取り扱いが有ったのでこの自転車を選んだ経緯が有ります
これは調べておいて今回助かりました






トレッドはこの様なデザインです 元々 MTB 等に良く使われる規格ですから
その流れを汲んでいるのかブロックパターンです こんなトレッドのタイヤは
当然装着方向が指定されています この矢印に従います 

このタイヤの装着方向は雨天時の水捌けを考えての事ですが MTB では
これをあえて逆に装着し走路を良く噛む様にする選手も居る様です




タイヤをリムに嵌めます まず最初は片方のビートだけです






チューブも新しい物に交換します やはり H/E 規格の物を
選んでいます






チューブを袋から出しました 普段触っている WO 依り
凄く太く感じます




チューブを装着する前に一手間掛けます 工具箱に入れている
古いチューブです






古いチューブをリムの巾に切り 中央にバルブ用の穴を開けます






これをチューブのバルブ部分に取り付けます これをする事で
バルブ周囲からのパンクをかなり防ぐ事が出来ます






リムのバルブ穴にチューブを入れ バルブを組みます




ほんの少し空気を入れます チューブが捩れるのを防ぎます




チューブをタイヤの中に入れタイヤをリムに嵌めました
その後タイヤとリムの間にチューブを挟んでいないか
良く確認します チューブ交換で一番大切な確認作業です

※ チューブがリムに噛んでいると空気を入れた時に必ず
破裂します






チューブが噛んでいない事を確認し 使用圧まで空気を入れます
適正圧はタイヤサイドに記されているのでそれを守れば良いでしょう






車輪を自転車に取り付けます シャフトのネジにオイルを
スプレーしておきます 錆の防止が目的です






車輪の抜け止め金具、各ステーを装着






ハブナットを確実に締め込みます ネジを舐めない程度に
出来るだけ強く締めています 通常一般車でトルクレンチは
使いませんから締め具合は私の勘です 締め過ぎてネジを駄目に
する事も昔は良くやりました






最後に樹脂製のキャップを取り付けてタイヤ交換は終わりました






さて取り外した古いチューブのパンクの原因を見てみます
何かを踏んだ跡は有りませんしバルブでも有りません
水調べをするとチューブに僅か亀裂が有りそこからの
スローパンクです、こんな事が有るんですね 
このチューブはパンクを直しスペアにしておきます






2年間保管された自転車 洗車で汚れを落とし 必要箇所に
注油をしてやりました これでまた快適に使えるでしょう





普段は競技用自転車を触る事が多いのですがこの様な自転車もたまに触ります
競技用自転車よりはるかに難しく自転車整備の基本が一杯に詰っています
良い勉強になりますよ


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ss)
2020-12-23 18:37:14
いつも楽しくブログを拝見させて頂いております。
その交換されたジュニアクロスですが、子供用に設計されており、大人用の自転車の場合すぐトレッドが剥がれたり、亀裂が入ったりします。
前輪なのでマシだとは思いますが、後輪の場合違うタイヤに交換されることを推奨いたします。
ssさん (Kino)
2020-12-23 20:46:48
初めましてコメントを有難うございます

今回交換した 新しい方のタイヤはそんな事が良く起こると言う事でそんな事例も沢山有るのでしょうか

ご親切にお教え頂き有難うございます
Unknown (ss)
2020-12-23 21:01:19
後輪に採用された事例を何回か見ていますが、すり減るのが早いのは間違いないです。
トレッド面の剥がれたり、小石などを踏み亀裂からカーカスが飛び出たりする事例を見たことがあります。
一度メーカーに問い合わせた所、電動アシストや子供乗せ自転車などには適切ではないとの回答をもらいました。
子供用のマウンテンバイクなどに対応しているようです。
前輪なのでよっぽどマシだとは思いますが、後輪を交換される際はシンコーでしたらSR-024の方が摩耗に強く、大人が乗られる場合パンクもしにくく長持ちします。ご参考までに。
ssさん (Kino)
2020-12-24 08:40:36
重ね重ねのコメントを有難うございます

それだけの事例、体験をされているのは
失礼ですが輪界の方なんでしょうか

自分が使う競技用自転車のタイヤは有る程度の在庫を置く様にしているのですが
さすがにシティサイクルのタイヤまでは用意していません

この様な自転車の修理依頼があれば 贔屓にさせて頂いている自転車屋さんで部品の調達をさせて頂きますが
今回の規格のタイヤの在庫を置いている知り合いの自転車屋さんが有りません それでは間に合わないので近くで在庫の有るお店で調達する事になるのですが どの様な銘柄になるかはそのお店次第と言う事になってしまいます

今回お教え頂いた様に シティサイクルのタイヤもメーカーに依り優劣が有るのは重々承知しているのですが待った無しの修理では中々理想通りに行かない事も多くあります

わざわざ詳しくお教え頂き有難うございます
Unknown (ss)
2020-12-24 12:18:42
一応輪界で働いております。
ホームセンターで交換してもらい、その後1年程度でかなり摩耗したり、パンクして修理した事例があります。ジュニアクロスという商品名もあり、メーカーに確認するとやはり子供向けとの事でした。
セミアップハンドルで後輪に多く荷重がかかりますので、前輪であればそれ程問題ないかとは思います。
SR-024でしたら通販で安く購入できますので、また後輪の依頼があればそちらをおすすめ致します。

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