Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

天返しステムの 使い方

2015-03-11 20:18:09 | 自転車部品・用品
トラックレーサーに使われていたステムで 天返し(てんがえし)と言う物が有りました
製造中止になって久しいですがその使い方をご紹介致します






先日私のブログで NITTO の天返しステムを
ご紹介した処 これ自身の存在をご存知無い方や
この用途を知らずにいる方が多くいらっしゃいました

この後正確な情報も無くなって行くのも淋しいので
このステムの使い方を書き留めておきましょう






天返しのステムはロードレーサーで使う事は有りません
使うのはトラックレーサーで それも競輪選手の方が
多かったと思います 私の自転車に天返しを付けて
みましょう






ハンドルも NJS 認可の深曲りにしてみました
ドロップ部が私のポジションから 50mm 強下がりました
これはステムだけが原因では有りません しかしステムの
最低挿入ラインはこれで一杯です






色々な所にネジが有りスマートとは言い難い容姿ですね




真ん中に有るのは引上げ棒です ステムをヘッド
コラムに固定する方法は他の物と一緒です




じゃステムを天地逆にし天返しにしてみましょう






自転車に固定されたパーツからステムの突出し部を
取外します  6mm のアーレンキーを使います
※ ネジは全て正ネジです






ボルトを緩め抜いてしまいます
メスネジは本体に建て込まれています






ボルトを抜くとステムを上に持ち上げます






ステムが本体固定部から外れました




固定部の頭は四角い形をしています






本体固定部には丸い凹みが有ります






ここに先程外したボルトが納まります
これは突出し部の抜け止めに併せクランプ部の
形が大きくならない様にしているのかも解らない
ですね これは私の推測です






取り外したハンドルを上下逆にします






逆にしたハンドルのステムを本体固定部の
奥まで差し込みます






突出し部の固定は反対側からです






6mm のアーレンキーを使い強く締め込みます
この時代に 適正トルクなどは言われる事も
無かったと思います 6mm のこのアーレンキーで
強めです 測れば 15N.m 程度の数字が出るかも
分りません






これで天返し作業は終了 1~2 分で終わります





何かサイクルフィギアの自転車みたいですね






ちょっとハンドル周りを見てみましょう






この状態をアップハンドルと言っていました
ハンドルをアップにすると言えばこれですね




この状態でハンドルを握るとかなり楽な乗車姿勢です




before and after



天返しのステムを使い下ハンドルからアップにするまでの作業を
見て頂きました 輪行袋に詰める時も短時間でハンドルを外せ
取付け時もハンドルの曲がり等を悩まなくて良いですね

では実際にはどの様にしてハンドルをアップにして使っていたのでしょう
これは当時を思い出して次回にご紹介させて頂きます

ステムの紹介記事 【 NITTO 日東 天返しステム 】

次の記事 【 天返しステムで アップハンドル 】


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