Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

バルブエクステンダー を削る

2023-09-25 20:01:48 | 自転車部品・用品
バルブエクステンダー 延長バルブと呼ぶ事も有りますが 自転車のチューブのバルブの長さを
伸ばす為のパーツです 今回はこれを削り太さの調整を行います その様子をご覧下さい





これらはバルブエクステンダーと呼ばれる部品で バルブの長さを調整する為に使います
これを使っていて気になる事が有ったので それの調整を行います






このパーツはチューブに装着されたバルブが短い場合に
バルブの長さを延長し ホイールに装着し、空気を入れられる
状態にする物です




バルブエクステンダーを使い空気を入れます
その時に使うポンプヘッドは HIRAME ヒラメを
使っています






ヒラメのバルブ装着部は 通常時レバーを開放しパッキンを
緩めています そこへバルブを差し込み、レバー操作でバルブを
銜えます バルブエクステンダーを使うと バルブを差し込む時に
かなり手応えが固くなります パッキンを傷めるのじゃないかと
感じるくらいです






これはチューブラータイヤの切れ端ですが
バルブの太さを測ってみましょう




純正バルブの外径は 5.96mm です この太さであれば
ヒラメのヘッドもストレス無しに使えます






手持ちのエクステンダーを測ってみます 6.10mm 有ります






別の奴を測ると 6.12mm です 純正のバルブと比べると
0.14mm~0.16mm 太い事になります この僅かな差が
手応えと言う感覚でストレスを感じます
私にどうにかして欲しいと ポンプヘッドが 訴えて来ます






これは削って 問題の無い太さにしましょう そして
この段差の出隅部分が パッキンに傷を付けそうなので
そこの面取りも行います




ただこの様な筒状の丸パイプを どの様にすれば綺麗に
削れるのでしょう 旋盤でも持っていれば一瞬で終わるの
でしょうが そんな環境では無いので 何か工夫してやります






まずエクステンダーを固定する為に このドリルチャックを
使います




この様にチャックで銜えました






そしてそのチャックを電動ドリルに装着し ドリルで
エクステンダーを回転させます






ここで思い掛けない事が起こります エクステンダーの
チャックで銜えた部分が潰れました これは想定外でした
ただこれだけ薄いアルミパイプなら 潰れてもおかしくは
有りません 私の考えが至りませんでした
さてどうしましょう・・・






エクステンダーの先端が銜えられないなら 銜える部分を
作れば良いですね エクステンダーのオスネジ部分を切り落としました






そのオスネジを先程潰れた メスネジにネジ込みました
ここを銜えてみます 
この切り落とした部分は 内部にネジが切られていないので
肉厚も有り 強度も大丈夫でしょう




ドリルチャックで銜え 強めのトルクを掛けてみましたが
大丈夫です 行けそうです




平やすりを用意しました






ヤスリをエクステンダーに当てて ドライバーを回転させます
ヤスリには目が有りますから 下から当てるか上から当てるかで
ドライバーの回転方向を変えてやる必要が有ります






ドライバーを回転させながら 思い付くままにヤスリを
当ててみました 外径を測ってみます 6.09mm まだですね
遠慮せずにもう少し行きましょう アルミは柔らかいので
簡単そうに思いますが ヤスリの目詰まりを起こすので
それを掃除しながら仕事を進めます 結構面倒なんです






5.96mm まで削りました ヤスリの作業はここで置きます




表面の切削跡を均していきます 目詰まりを起こし難い
シャイネックスを使います






ピカールの練りタイプを使います ウエスに少量取り
エクステンダーに当てながら ドライバーを回転させます






仕上げは傷が目立たない程度で終えます 段差部分の面も
取れています






ポンプヘッドに装着し 固定具合を試します 問題有りません
しっかり固定されています 加工前に感じていたパッキンに
傷を付けそうな感覚も解消されています




大会へ行く時に用意している奴も 同じ様に加工します
何故これが必要なの? なんですが欲しい時が有るんですよ






同様に作業を進めます






アルマイトを剥がしたアルミの地肌は 直ぐに酸化します
それをピカールに含まれた油分が 表面保護をしてくれます






予定していた作業は終わりました
作ったのは ロードとトラック会場用
自分が使う分と自転車小屋常置用です
色々と工夫しながらする作業は楽しくて良ったです





以前からバルブエクステンダーの太さは気になっていました あまり無理をすると
パッキンの寿命も縮めます やって良かったと思います
ピカールのこの練りタイプは使う頻度は低いですが 一つ用意しておくと便利です


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