Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

MAVIC HELIUM ホイールの振れ取り

2022-10-04 20:01:23 | ホイール
MAVIC マビックのチューブラーホイール HELIUM ヘリウムの整備を行っています
今回はホイールの振れ取りを行います 作業風景をどうぞご覧下さい





MAVIC の軽量完組みホイール HELIUM へリウム 既に 25年は経っています
ここまでにリムセメントを剥離し洗浄まで行いました スポークテンションも
測ってみましたが結構揃っていました 今回は振れ取りを行います






後輪から始めます






これだけ古いホイールは ニップルのネジの固着や
ニップルが接触しているハトメ部分の腐食も考えられます






手作りの少量オイル注しで要所に注油します






スポークとニップルの隙間 奥にはネジが有ります
ハトメとニップルの隙間 この接触部分の抵抗が
ニップルを回すと凄く大きいのが解ります






リムの外側のニップル穴 ネジとニップルの頭に
それぞれ 1滴オイルを注しています




ホイールを回転させて遠心力でオイルを回します




ここで使っているオイルは KURE 5-56 振れ取りの時だけ
必要な潤滑剤です 終われば早く乾燥してくれるのが良いです






手持ちのニップル回し達ですが どれが合うのでしょうか






これですね Park Tool SW40C 2面巾3.2mm
DT, Wheel Smith 等に使います






始めます まずはセンターゲージでホイールの状態を
確認します






振れを取る時にリムをどちらに寄せるかは
センターを確認しておく必要が有ります






センターの狂いは 1mm 弱で 思いの他しっかりしています






リムがやや反フリー側に寄っています 振れを取る時に
フリー側へ寄せるのを意識しながら作業を進めます
その寸法は 0.5mm 程度です






このスポークは雁首が曲がっていないストレートです
ニップルを回す時はスポークホルダーは必ず必要です
これを使わないとニップルと一緒にスポークが回ります






ハトメ付近のアルマイトの色が変わっている所が有ります
スポークの張力でハトメ周りが歪んでいます これ以上
テンションは上げない方が無難です こう言う事も考慮
しながら仕事を進めます




スポークホルダーでしっかりスポークを保持しながら
ニップルを調整します 
自作工具ですが ラウンドスポークも強固に掴めます






振れ取りを進め スポークをしごく作業も行います
スポークの交点にオイルを注すと作業がスムーズに
行えます




ホイールの振れ取は横だけでは無く むしろ縦振れの調整に
神経を使います 両方終わったのでセンターを確認します
これでセンターが出ていなければ リムを寄せる作業が必要に
なります OK です 後輪は完了です






フロントホイールもする事は同じです






このホイールのテンションは低いので ニップルの調整は
ほんの僅か回します それでもリムは寄ります 前輪も完了
です





天振れが取れない所が有りました リムを突いているのかも分りません
その辺りは意地になっても仕方が無いので僅かな事は妥協します
横振れは気にならない程度には調整出来ました





一番やっておきたかった振れ取りは終わりました さて次は何をしましょう
美装もしてやりたいと思っています、その前にフリーを分解しましょうか
次回もどうぞお付き合い下さい

前回の記事 【 MAVIC HELIUM スポークテンション 】

コメント
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