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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

41年前のカンパレコードハブ グリスアップ

2014-10-22 21:02:08 | 自転車整備 ハブ
前回部品の洗浄が終わった Campagnolo RECORD ハブ 今回は新しいグリスを使い
丁寧に組立てを行いましょう





前回分解し洗浄まで終わらせた 1973年のカンパニョーロ レコードハブです
今回はこれの組立て調整を行いましょう






各パーツも綺麗になっています スチールボールは
前後とも片方に 9個、使われています






そのサイズは前が 7/32 直径 5.5563mm
後ろは 1/4 直径 6.3500mm です




今回のグリスはフィニッシュラインの
テフロングリスを選びました






リアから進めます まずエアブロワで埃を吹き飛ばします






ハブ本体のカップ 玉受けにグリスを塗布します




グリスの量はこれから並べるボールが落ちない
程度は欲しいです






玉受けにボールを並べます 9 個です






少しグリスを足しておきましょう






一度玉押しを仮入れしてみます






玉押しを回してグリスの量を確認します
これは用途に依って変えていますが
練習用や街乗り用ならやや多目が良いですね
決戦用の様にグリスの量を抑えると 頻繁に
グリスアップをする必要が有ります






反対側にも同じ手順でボールを並べます






グリスを少し足しましょう








玉押しを仮に入れグリスの量の確認です O.K です




ハブシャフトを取り付けます






40 年以上経ったシャフトと玉押しですが 錆の
発生も無く とても綺麗です






シャフトや玉押しにグリスを薄く塗布します
これは回転性能に全く関係有りません 何時までも
部品が綺麗な状態を保つのが目的です






シャフトをハブ本体に差込みます




反対側、右側にシャフトが出ました






ここに玉押しをねじ込みます








右側にはアルミのスペーサーが入ります
これは内部にもグリスを塗った方が良いですね
腐食防止です それをシャフトに通します






舌付ワッシャーです この舌がロックナットと
玉押しの共マイを防ぎます 大切なワッシャーです






ロックナットです 裏側には 73' の刻印
1973 年製です






最後にロックナットを締め込み 各パーツの
組付けは完了です




これから玉当りの調整をします ハブ本体とシャフトを持ち
指先で回転具合を感じ取ります ガタが無く一番滑らかな
部分を探します ガタが出る一歩手前・・




玉押しとロックナットに 14mm のハブスパナを使い
その一番良い点で固定します  幾ら滑らかに回る
と言ってもガタは絶対にいけません
これは一回で決まる事はほとんど無く 自分が納得
出来るまで繰り返す事が多いですね 




玉当りの調整が終わりました 決戦用であればかなり
シビアな一点で調整をします ただこうすると早い
時期にガタが出る事も有ります 練習用や街乗り用で
あればやや渋めの調整で良いかと思います




グリスだらけの手で触るので ハブ全体に油脂が付着
しています ウエスで拭き取っておきましょう




手順は同じですが フロントに掛かります






カップにスチールボールを並べます グリスの量の
調整も行い






本体にシャフトを装着します






フロントの玉当りの調整には 13mm のハブスパナと
小振りなモンキーレンチを使います






一つ一つの作業を丁寧に進めフロントハブの
グリスアップと調整も終わりました




この時代のハブにはアルマイト加工がされておらず
アルミの素肌です これは磨けば独特の艶が出ます
部品の性能とは別ですが出来るだけ綺麗にしてやり
たいので 少し磨いておきましょう





Campagnolo RECORD ハブ 41 年前 1973 年製のグリスアップが完了しました
このハブは結構な数が製造されていると思います でも新しく作られる事は
もう無く 世の中から無くなって行くばかりです自転車の一時代を築いた名品
残しておく以上少しでも良い状態を保ってやりたいですね

前回の作業 【 Campagnolo RECORD SF Road HUB グリスアップ 】

コメント (9)
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