真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

日本では、本にすら触れられない人が増えている

2019年05月20日 | Weblog
日経ビジネス電子版「日本では、本にすら触れられない人が増えている」、永井 伸和[認定NPО法人本の学校・顧問]さんの記事を読んで衝撃的だった。

「本は知の基盤です。一冊の本を世に出せば、あらゆる人が読者になることを想定しなければなりません。書店も図書館も「読者」です。しかし出版社や書籍の流通は東京一極集中で、地方から本を取り寄せると都会より数日遅れになります。

「知的無医村をつくってはならない」、そう考え、鳥取県内で児童文庫をつくったり、ワゴン車での移動図書館を展開したりして、近くに書店や図書館のない人々が、本に触れられる活動を続け、やがて地元に図書館をつくり、地方出版を育てて文化活動の拠点にすることが使命と信じるようになったそうだ。

創業120周年に当たる92年、「生涯読書」を広め、書店の職能教育をし、出版界や図書館界の未来をテーマにシンポジウムを開く「本の学校」構想を発表した。ドイツの書籍業学校(現メディアキャンパス)がモデルだ。

ギルドマイスターの歴史が残るドイツでは、実務をしながら職業学校で理論を学ぶ。教養教育を徹底することで、司書同様に選書できる「目」と、読者の相談に乗ったり資料を提供したりできる力を鍛える。95年、数多くの人に協力をいただきながら、米子市に「本の学校」を開設した。

本の学校は今、映像やモノ・コトなどとの連携を模索している。ドイツでは夕方に注文した本が翌日、ドイツ全土に届く物流システムで、米アマゾン・ドット・コムと戦っている。ドイツや米国では、電子化の対応や書籍単独の流通で、個性的な独立系の書店が元気なのだそうだ。

東京では、街の小さな書店はどんどん潰れてしまい、大手書籍販売店だけが駅ビルの中などで生き残っているように思う。以前のように、フラって入れる街の書店がなくなっていて、こういうことも、本にすら触れられない人が増えている原因かもしれない。

今は本屋さんに行かずとも、ネットで購入できるが、大型書店ばかりだと店内が大きすぎて買いにくい。書店で良い本に出逢って人生変わることさえあるし、知の源泉だと思うんだけどな〜。



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