コロナ渦にあって、一度は死を考える人が増えたのではないかなと思う。いつ死んでもいいように後悔のない人生を送るにはという質問にある医師が答えていた。後悔の無い人生とは、やりたいことが何か達成できたとか、やり残しを残さなかたと言える人生だそうだ。
ところが普通に考えるとこれがとても難しいものだとわかる。なぜなら人はいつ死ぬか分からないからで、たとえ死ぬ時がわかっていてもその時点で何かを達成できているとは限らず、道半ばのことも多い。また、あれもやりたかった、これもやりたかったとやり残したことで未練を残すこともある。
私は実際に死の経験者だからこのことはよくわかる。人間とはこんなに簡単に死んでしまうのかと思ったものだ。
そこで2つのことを信じておくと、少なくとも後悔の心配をせず勇気を持って生きることができると考えられる。1番目:自分は大きなストーリーの中を生きている、2番目:目の前のことをやっていれば必ず何かにつながる。たとえ達成できなくても確かに誰かに影響与える、ということ。
あなたに明確な達成したいことがあれば、それをだれかが引き継いでくれたり、取り組みそのものが誰かに影響を与え、受け継がれていくと考えるからだ。 例えば、アメリカで人種差別に立ち向かったキング牧師は道半ばで倒れてしまいましたが、今でも彼のスピーチは多くの人の心を動かし、差別是正に向かう人々の背中を押している。
もし、自分の取り組みが失敗してしまってもそれは無意味ではなく、失敗は成功の母といわれるように、その取り組み自体が達成への大事なヒントになるはずでだ。 こう考えられるようになるには、”自分のやっていることをちょっと大きな枠で考える”のがよいと思う。
別の言い方をすると”自分のやっていることに一歩進んだ意味づけをしてみる”とも言えるかもしれない。 会社に勤めていたら、”その会社がある町・国・世界や環境・未来に、会社や仕事を通してどんな貢献をしてるか”と考える。
2番目は明日書きます。