大人の女性と黒い服

大人の女性にとって、黒ほど着こなしの難しい色はないそうで、大人の女性が、黒を着てはいけない理由は四つある。

1．大人の女性を老けて見せる：顔のそばに暗い色を持ってくると、その暗さが顔にも反映し、肌が暗く濃く見える。白と黒で顔映りを比べると、顔色の変化がよくわかる。顔は服と一体化して見えやすく、色が同化して見えることが多くなるので、顔のそばにある服が明るい色ならば顔も明るく見える。

どんな色にも、マイナスの効果があれば、プラスの効果もある。黒のプラスの効果は、顔の上にあるものをより濃く見せることから、目鼻立ちをくっきりと顔を立体的に見せるとともに、輪郭を引きしめてシャープに見せる側面もある。しかし、黒のマイナス面のほうが目立つので、大人の女性が、黒い服を選ばないほうがよいのだ。

2．女性を「重たく」見せる：黒には「収縮効果」があり、物が、よりシャープに引き締まって見える。でも、ふっくらした体型を黒で覆ってしまうと、ズッシリと重たそうに見せてしまう。「やせて見えそうだから」というのは、黒を着る理由にはならない。

3．コミュニケーション下手になる：黒に惹かれるのは心理は、、「強い自分」を表現したいときで、プロフェッショナルであることや、ストイックさも感じさせ、仕事向きの色ともいえる。また、「孤独感が強まり、さびしい」「自分の本当の気持ちを抑えている、我慢している」という時にも、黒い服を無意識にも選んでしまう。

4．気持ちを抑えてしまう：黒は、可視光のほぼすべての波長域を吸収することで見える色。「光をすべて内側にしまい込んだ状態」「外側に表現していない状態」というイメージとつながる。

長い間、黒い服を着たり、身近に黒ばかり置くと、自分の本当の感情をさらに表に出せなくなるそうだ。色は感情とつながっていて、一つの色は一つの感情なので、洋服や小物に取り入れる色の種類を、少しずつ増やせば、自分の心を解放し、表現できる感情の幅を広げていける。

若い女性が黒を着る意味と大人の女性が黒い服を着る意味がこれだけ違うとは驚きだ。私は黒が似合わないので、殆ど持っていない。