ナポリのゴミ問題

最近話題になっているのがナポリにゴミ問題だ。ナポリを見ずして死ぬなかれと言われるほど、風光明媚ところなのに、ゴミ問題とは何だろうと興味を持った。画面に映し出されるゴミの山にびっくりした。観光都市として名高いナポリの姿かとまたまたびっくり。

なぜこんなことになってしまったのかと言うと、ゴミ処理とマフィアの関係があるからだと市民がインタビューで答えていた。この理由もえっ、と思わせるものだった。ゴミと言えば、通常地元住民と市当局、あるいは行政との対立問題で起きるのが普通なんだけど、マフイアがからんでいるなんてイタリアらしいと納得してしまった。

マフィアと聞いて例のゴッド・ファーザーを想像した。長いコートを着て、帽子を目深にかぶり、シガーをくゆらせていそうな、そうとう悪風の男たちが、こともあろうにゴミにが関与している何て、にわかには信じられなかった。現代ではお金が儲かれば何だって良いってことなのかも知れない。

マフィアが関与した不法投棄がそもそも問題となっているのだが、、マフィアと行政とが癒着していて、マフィアを排除出来ない行政に市民の怒りは爆発しているのだ。ゴミ焼却場の建設に市民が反対していることもあって、問題解決の糸口が見つかっていない。

今は、冬だからまだ良いけれど、これが夏だったらと思うとぞっとする。でもこのまま放っておくと、ゴミが原因で病人も出て来るだろうし、観光都市、風光明媚ナポリとゴミ問題は結びつかない。やはり、マフィアが絡んでいようといまいと行政の無能と言う他ない。

経済的に見ても、相当の損出だろう。大体、一度失ってしまった信用はなかなか回復できないだろうから、これから暖かくなって本格的な観光シーズン到来となるまでに、解決しておかないと、観光収入は激減してしまう。今、ふっと考えたのだが、今どきのマフイアはどういう風袋をしているのかしら？

日本のやくざさんも幹部クラスのお偉いさんになると、一般市民と全く変わらない風袋で、まるでサラリーマンのようだから、すぐにはやくさざんとは分からないほど、市民に溶け込んで生活しているのだ。イタリアマフィアもそうなのかな？　あくまでもダンディーなイタリア親爺風でマフィア業をしているのかな。そこが知りたい。