真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

アメリカで墓地不足が到来

2020年04月19日 | Weblog
ニューヨーク市マンハッタンのグリニッビレッジで3世代にわたって葬儀場を営むピーター・デルーカ氏は、新型コロナウイルスの感染爆発で市内の死者数が激増し、朝6時から夜10時まで休憩する間もなく働く毎日を送っているという。

「日本の皆さんに伝えてください。ニューヨーク州が採用した対策をできるだけ早く採用してください。我々の過ちから学んでください、と。

市内で初めて新型コロナの感染者が確認されてから、2020年4月12日で6週間が経過した。今、市内では「葬儀システムの崩壊」が深刻化している。感染爆発でまずやってくるのが、入院患者数の急増による「医療システムの崩壊」だ。米国では、検査で陽性と診断されても、症状が悪化していなければ基本的には自宅で療養を続ける。熱が下がらない、息苦しいなどの症状が続いた場合のみ病院へ行き、入院が必要と診断されれば入院する。

その次にやってきた波が死者数の急増だ。新規患者数ピークの4日後の4月7日、1日当たりの死者数が476人に到達した。これはニューヨーク市内のみの数字で、州全体だとここ数日間、1日に700人以上が亡くなっている。

まず米国における通常の葬儀の流れでは、全てを終了するまでには死から3~5日を要する。病院の遺体安置所、家族の依頼で葬儀場の担当者(Funeral Director)が遺体を引き取り、葬儀場へ搬送、葬儀の執行、火葬する場合は火葬場(全体の約半分が火葬という)墓地に埋葬の手順だ。

今は、葬儀場も遺体であふれ遺体に「お別れ」もできない現実がある。次いで、葬儀事業者の圧倒的な人手不足だで、病院が抱えているのと、全く同じ問題に葬儀場も直面しているのだ。さらに、現在、新たな問題として注目が集まっているのが、墓地不足の問題だ。

近いうちに臨時の埋葬場所が必要になるだろうと、ニューヨーク市議会保健委員会のマーク・レヴィン氏が、ツイッターにこんな書き込みをして話題になった。医療崩壊から始まって、墓地の不足まで起こるとは誰が想像しただろうか。

コロナウイルス発生から、各国の弱みが露呈してきていると思う。
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