
都賀川

(とががわ)
神戸市灘区内

阪神大石駅を降りると、改札口の前を流れる川があります。この川が「都賀川(とががわ)」です。都賀川は、西六甲から流れる六甲川と摩耶山から流れる谷川が篠原公園付近で合流したもので、全長7kmほどの川です。町なかを流れる川にもかかわらず、とにかく水が綺麗です。

川辺も舗装されており、水深も浅いので気軽に水遊びをすることができます。水鳥たちもたくさんいますし、春にはアユの放流も行われるそうです。江戸時代には酒の仕込み水に利用されたりしたほどの清流だったのですが、やはり公害問題がクローズアップされた昭和50年頃にはゴミの不法投棄や生活排水などで汚染され、悪臭が漂う死の川となっていました。

そこで地元の方々が『都賀川を守ろう会』を結成して川の清掃活動を始めたのですが、今のような清流に戻るのには10年もの年月がかかったそうです。現在は、企業をはじめ地域の方々が自主的にイベントを開催してきれいな川を守る活動をされています。
一度汚してしまったものを元の姿に戻すのには、これだけの人々の努力と年月がかかってしまうんですね。「汚さない」努力、自然を愛する気持ちの大切さを痛感します。