馬鹿も一心!

表題を変えました。
人生要領良く生きられず、騙されても騙されも
懸命に働いています。

凍傷の傷痕と幼馴染の彼女と別離。

2021-12-16 08:08:43 | 日記

続きです。
凍傷の記憶と共に蘇るのが
幼馴染との初恋と別離です。

幼馴染の彼女に目黒駅で
「私お嫁さんに行くの」告げられた。
春が始まり高輪の桜が開き始めた頃
高輪カソリック教会で二人で懺悔の祠の前にいた。

尚 私達夫婦は結婚式を高輪教会
 

何も語らず坂を下り国道に出た。
広い信号歩道は青が点滅。
黄色信号に変わる。
その時 僕は走って対面の品川駅改札口に向かった。
渡り切り、振り返った。
彼女は泣きそうに顔を歪めた。
湘南電車に乗車して横浜に帰った。
そうして、限りなく幾年月が過ぎた。
毎年 冬の寒風と冷気が右耳と右指に痺れ刺す。
だが幼馴染の彼女を思い浮かべることはなかった。
40代半ば 新橋のホテルカフェテリアで再会するのだ。
25年の月日は逆戻り
20歳の二人に巻き戻る。
そうして、カフェテリアで更に
保育園、小学校、
多摩川園前駅改札口でのスカート捲りが
スライド写真の如く捲られる。
後の経緯はプレビューで
 高松山は初恋の山


カフェテリアで彼女は言った。
ニコヤカニ、だが眼差しは強く僕を睨み
「だって あなたのお嫁さんになるはずだ」と想ってた。
それが 無理だと悟った。
「本当は結婚すると言ったのは嘘」
僕は振られてから、青春無頼を続けた。

恋の遍歴を重ねるのだがことごとく振られた。
後年 僕は鈍重と独りよがりであることに気付く。
学生時代友人が言った。
「私 三下り半を突きつけられたの」
泣いていた。
破天荒な危なっかしい僕についていけなかったのだ。

『白い想い出』  ジョーン・シェパード