12月18日（水）
11時40分 池尻大橋にある病院に着いた。
妻は正面玄関奥の長椅子で待っていた。
隣に座り診断結果を聞いた。
結果に戸惑った。
近くの中華店で、芸能人ご推薦の焼きソバを
食べながら詳細を再び聞いた。
子宮頸癌発症から3年経過。
順調な回復をしていた。
しかし、3ヶ月程前から腰が痛いので
整形外科病院を二つで診察したが
原因が分からなかった。
今日の診断では大学医学部教授で産婦人科部長の医師より
放射線治療により、股関節が骨折している可能性があるとの
診断に至った。
放射線治療か手術かの選択を迫られ
放射線治療を選んで良かったと実感していたのだ。
体を傷つけず後遺症も残らないと安心していた。
医師が言う。
放射線は強烈です。
「骨の部位に当たる場合もあり、骨折することがあります」
癌が進むより骨折のほうが益しか？
12月20日（金）午前から午後まで再検査する。
12時10分 食事を終えて、246号線を渋谷方向に歩く。
山手通りを左折する。
松濤の介護病院に12時50分入った。
お袋は看護士さんから、遺漏なので食事代わりに栄養剤点滴を受けていた。
妻を見て驚きの目をした。
優しい妻はお袋の手をそっと握った。
妻は一緒に暮らしたことが二度ある。
私たちは結婚した当初、松戸の公団住宅に住んだ。
その後、訳有りの理由でマンションを買うことになり
入居できるまでの一年間横浜の実家に住んだ。
丁度その頃妊娠していて息子は実家で生まれた。
それから、会社を首になり生活困難になって
再び横浜の実家に2年間住んだ。
嫁姑の関係は良好だった。
今年の4月1日に実母を看取った妻は
介護の辛さを実感していた。
弟の嫁さんも来ると喜ぶのは同性だからなのか？
はたまた、馬鹿息子3人を産み育てたが
役ただずの男に期待していなのか？
13時半 介護病院を出て 松濤の高級屋敷街を歩く。
妻の足取りは重い。
渋谷から半蔵門線に乗車。
私は神保町駅で新宿線に乗り換え
妻はそのまま押上まで乗車して帰宅。
浅草橋駅前着いたら 行列
日本で一番宝くじが当たる場所として有名。
でも、俺は買わない。
明日は私の前立腺検査だ。
